密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

障害者の働く権利 れいわ新選組新議員”とくダネ”出演

N国の動きを見て本当に嫌な気分になっていたところ、TVメディア”とくダネ”が非常に真っ当で、意義のある放映を行なった。どちらかといと右派論客の出演が多いフジテレビの
番組なのでびっくりの見ごたえのある素晴らしい番組だった。


れいわ新選組代表山本太郎氏と、当選の新議員木村英子議員と、舩後 靖彦議員が出演。
単に自分たちだけの特別扱い、暫定的措置では意味がない、障害者が経済活動を行う場合公的介護・重度訪問介護制度を停止されることの問題を訴えている。



2019.7.30 とくダネ れいわ新選組 舩後靖彦 木村英子 山本太郎 生出演


こうした問題は、ほとんどの人が考えたことがないだろう。”世話をしてやるから、大人しくしていろ”が公的支援の基本的姿勢だ。これは、生活保護などにも言える。
(その割に高齢者には働け働けと追い詰める)


経済活動を行う意志のある人を、介護制度を停止によって、諦めさせるような制度だ。
その人が働くために税金から介護費用がいるだろう、という批判。
単純に考えて、ただ介護をされて生きるだけなら、介助の人のみ収入を得る。しかし、障害のある人が収入を得れば、そこで税金を払うのだから、介助の人のみ収入からの税金+障害のある人が収入からの税金が入るわけだ。何が問題なのだろう?


山本太郎氏に企みは、有効に作用し始めている。確かに山本氏一人で当選しても、前期と変わらない。山本氏の追求は鋭くても、厚顔無恥の安倍政権にとっては、”蛙の面に小便”、その暮らしさを嫌という程味わった6年だっただろう。そこで全く違う方向からの戦略を打ち出したのだろう。木村・舩後氏の当選で明らかな変化と問題の可視化、国民への問題意識の共有(賛否も含めて関心を集める)が始まった。


介護費用を参議院で支払うと言う扱いは、障害者が働く場合その介護費用の負担を職場がしなくてはならないと言うことになる。そこを仕事を得ても、公的支援を継続できれば、雇う側も働く側もより可能性が広がる。


当事者を目の前に、田崎スシローの異名を持つ安倍友田崎史郎氏や、常にシニカルな勝ち組意見を言う古市 憲寿氏でさへ、まっとうな意見を述べている。


<本文より抜粋>
重度の障害をもつ木村議員が、自分の感じていることを、フィルターを通さずに理路整然とメディアで表現する。あえて言うが、その姿は、これまでテレビマスコミが、視聴者の涙と同情を誘うため、紋切り型の「かわいそうな人」として演出してきた“重度障害者のイメージ”とは、確実に異なるものだ。


 実際、その姿は、明らかにスタジオの共演者たちを動かしていた。たとえば、小倉から「何で経済活動には介護の人がついてはいけないのか。古市くん、そのへんってわかる?」とふられたコメンテーターの古市憲寿氏も、「これ国会だけじゃなくて、働きたい、働く障害者に関わることだと思うんですよ。だから、それで、今回はすごい意味あるなぁと思ったんですけども」とまっとうなコメントをしていた。古市といえば、今年1月に落合陽一との対談での“高齢者の終末期医療打ち切れ”発言が大炎上したが、まるでそのことを感じさせないような発言ではないか。
 

ほかにも小倉と古市は、木村議員が街の声を受けて「税金を多く使っているなんていうイメージがあると思うんですけど、ただ私たちはやっぱり障害があって、介護者がいれば、働きたいという気持ちは皆さん持っていると思うんですね。健常者の方だって働いて生活してますから」と話したのを受けて、感慨深げにこう述べていた。


小倉弱者に国の予算を多くさける国ほど、僕は民主国家だっていう風に思うのね。なんか最近の若い人って、民主国家、民主主義を勘違いして多数決だからとか言うじゃないですか、でも少数意見を重要視して弱者を救っていかないと、古市くん、僕は本当に民主国家じゃないと思うんですよ


古市「そうですよね。どんな状況に生まれても、どんな親元に生まれても、本当に好きなことができた方が、たぶんいいと思うんですよ。障害を持っていたからといって、自分から障害者になりたいといってなったわけじゃなくて。たまたまそういう状況に、今、あるだけであって。だからどんな状況である人もやりたいと思ったことだった方がいいし。逆にみんなが働ける、働きたい方が働ける社会の方が、社会でとっても、税収の面からいってもいいことはたくさんあると思うんですよね」


山本氏は真っ直ぐな情熱と怒りを持つ冷静な戦略家である。加えて現場に足を運び出会った人たちから学び、その声を実現しようとする。メディアの使い方にも長けている。
田崎・古市氏の姿勢を見ても、超党派で巻き込んでいけるように思う。


こう言うことを見ていると、人間の善的部分を信じられる。要は知らないこと、知らないことでネガティブなイメージを膨らませ、弱者への支援が、自分を侵害していると感じてしまうことにある。古市氏も、”税収の面からいってもいいことはたくさんある”と言う考えを示している。


大切なのは、正しく知ること。これは嫌韓ブーム、LGBT差別(ホモフォビア)などにも言えることだ。政権の意図により情報を歪曲し、分断を煽る、そんな政治が横行している
現在において、れいわ新選組のこの一歩は大きい。


PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ