密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

きちんと話せる政治家のありがたみしみじみ 民主党大統領候補者第一回ディベート

昨日は、民主党の大統領候補(プライマリー)を選ぶ第一回目のディベート、その第一日目だった。20名の候補者(泡沫候補は除いて)が 10名づつ2日に分かれてディベートを行う。初日は、リベラルの重鎮エリザベス・ウオーレン、期待の新星ベト・オクレール前下院議員、ラテン系の兄弟政治家で注目を集めるカストロ兄弟のうちジュリアン・カストロ元サンアントニオ市長、ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏 ニュージャージ・ニューアーク市の元名物市長アフリカ系のコリー・ブッカー上院議員など、ワタクシでも顔を知っている候補がずらり。それぞれこだわりの分野では、一対一の激しい論戦にもつれ込むことも。

会場はフロリダ州マイアミ。会場は満員の人が押しかけていた。


とにかく、もうみんな素晴らしく見えるのは、トランプ・ハザードのせいだろう。なぜなら、きちんと筋の通った話し方と、知識に裏付けられたポリシーを聞かされず、訳のわからないツイッター(誤字あり)に振り回されてきた、悲しいアメリカが続いているからだ。


いくつかの記事から、注目の論戦を紹介する。
民間保険を廃止して政府運営の制度を支持するかとの質問にエリザベス・ウォーレン上院議員とニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏が論戦
政府のメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険)を利用した保険提供計画を支持するウォーレン氏は、保険会社には支払いを行わずに保険料をできるだけ引き上げるという営利の動機があると述べ、「メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)がその問題を解決する」と指摘。米経済の「構造改革」を目指す考えを表明した。(Bloomberg)


移民問題はやはり、テキサス州を地盤とするジュリアン・カストロ氏とベト・オルーク氏が応酬を繰り広げた。
亡命申請する移民への就任初日の対応を問う質問に対し、オルーク氏は、米入国を試みて今週溺死(できし)したエルサルバドル人親子の写真に触れ、「父娘を追い返すことはしない。2人を受け入れ、我が国の亡命法に従う」と述べた。
続けて「壁を建設したり、子どもをおりに入れたりはしない。(親子)再会のために費用を惜しまない」と言いかけたところで、カストロ氏が繰り返し発言をさえぎり、越境をめぐるオルーク氏の過去の立場を問題視した。
カストロ氏は、子どもを家族から引き離す根拠となっている法律条項に言及。同条項の撤廃を求めてきた登壇者もいるが、オルーク氏の立場は違ったと指摘した。(CNN)


またハワイ州選出トゥルシー・ギャバード下院議員(軍出身の女性)がの対イラン外交・軍事面で注目すべき意見を述べ、オハイオ州選出のティム・ライアン下院議員がアフガニスタン戦争の戦略をめぐりやり合う場面もあった。知名度の低いティム・ライアン下院議員(オハイオ州)とタルシ・ギャバード下院議員(ハワイ州)は、外交政策をめぐって衝突した。ライアン氏は、アメリカが中東に「完全に関与」する必要があると主張。一方、反戦主義者のギャバード氏は、「アフガニスタンで亡くなったばかりの2人の兵士たちの親に向かって、同じことを言うのか」と言い返した。(BBC)


APF通信は、”優勢にあるエリザベス・ウォーレン上院議員が、その立場をいっそう固める結果となった”と報じた。


今夜は、2日目、我らがバーニー・サンダース、そして熱い漢ジョーバイデン全副大統領を含みデイベートが開催される。あと1分でスタートだ。


ディベートは医療制度から経済格差、気候変動に対する取り組み、銃問題、対イラン外交、移民問題まであらゆるテーマが論じられ、しかも、自分の主張45秒、質問への回答30秒で全ての候補者が、的確に自分の論点を論じ中身の濃い討論となった(どこかの国の首相には逆立ちしても無理、というかこれが立候補するものの最低線の条件では首相どころか、議員にすらなれていないだろう。せめて、1000分の一でも見習ってほしい。日本の国民はすごく時間を無駄にさせられているよ。)


トランプ”大統領”はエアフォース・ワンから、「退屈だ」とコメントしたようだ。
それはそうだろう。彼には内容もよく理解できないし、シンプルなセンテンスでおんなじ言葉を繰り返す、ツイッターより長い文章は書けない(読めない)大統領には、少し言葉も難しすぎただろうから。


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