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「老後2000万円不足」問題怖くてとても予算委員会ひらけない自民党の究極の屁理屈

金融庁200万必要報告で、対応を余儀なくされ、とりあえず決算委員会でお茶を濁そうとした政権与党だが、待ちかねた野党論客に総攻撃、より多くの問題があぶり出され、かつ担当大臣がいかにもいい加減な対応しかしていないこと、安倍首相の久しぶりの逆ギレ醜態、意味不明ごまかし答弁が展開された。


もし予算委員会を開こうものなら、せっかくお祭りモードでごまかした国民もまた現実に目を向ける。選挙が迫る中、とても怖くて予算委員会などひらけない自民党は、お得意の”あったことをなかったことにする”作戦を展開。

95歳まで生きるには夫婦で2千万円の蓄えが必要とした金融庁金融審議会の報告書について、麻生太郎財務相兼金融担当相は11日の記者会見で「世間に著しい不安や誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なる」と述べ、正式な報告書として受け取らないことを明らかにした。


 報告書は金融審の総会を経て麻生氏に手渡されることになっており、実質的な撤回に追い込まれた。参院選を前に自民党内でも反発が出ており、事態の早期収束を図った格好だ。


 報告書では総務省の家計調査を基に、夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯では毎月平均5万円の赤字が生じているとし、今後30年の人生があるとすれば、単純計算で2千万円が必要と試算した。麻生氏は「赤字という表現を使ったのは極めて不適切」と述べた上で、「高齢者の生活は多様で、毎月貯金を取り崩している人もいるし、息子と一緒に暮らして困っていない人もいる。平均値で出すのには無理がある」とした。


 また、政策スタンスとの相違点については「公的年金は老後の生活をある程度賄うことができると言ってきた」と述べた。



”平均値で出すのには無理がある”ならどうやって全体像把握をするのか?
『幾ら何でも、幾ら何でも、ご勘弁ください』と叫びたい、金融庁の官僚たちだろう。

諮問委員会メンバーも「この報告書は、大変時間をかけて、1回2時間半の会合を12回、本当にとことん議論して、まとめ上げたものですから、我々委員にとっては自信を持って提案したものです。」と述べるほど、専門家が真面目に討議して出した、忖度抜きの報告書だろう。


『政府の方針と違うので、報告書は受け取らない。だから報告書は行政文章ではないから、予算委員会には出せないし、議題にもできない。』究極の屁理屈。"あったことがなかったことにされ、行政が捻じ曲げられた"Again(again and again!!!!)


報告書とは、第三者・専門家による文字どうりの報告ある意味Factだ。それを政府の方針と違うから受け取らない、というのは、誰がどう見てもおかしすぎる。
だったら、政府の行ったこと、決めたことは、無条件で従えと言っているようなもので、これがまかり通れば、今後も不都合な報告書は、なかったことにされる。これは、もう一段政権に対するチェック機能をより後退させることになり得る。


毎日新聞の記事は二階氏の発言も取り上げている。

麻生太郎副総理兼金融担当相は11日の閣議後記者会見で、夫婦の老後資金として「30年間で約2000万円が必要」とする試算を盛り込んだ金融庁の報告書について、「政府の政策スタンスと異なる」として受け取らない意向を示した。
麻生氏は「公的年金制度が崩壊するかのように受け止められたが、高齢者の生活は多様で、年金で足りる人もいればそうでない人もいる。公的年金は老後の生活をある程度賄うことができるという政治スタンスは変わらない」と強調。試算について「誤解を招く」と指摘した。


 報告書は金融庁の審議会の下に設置されたワーキンググループがまとめたもので、通常は審議会で了承され、担当相に報告される。報告書の受け取りを拒否するのは異例だ。
また、自民党の二階俊博幹事長は11日午前、党本部で記者団に「撤回を含め、党として厳重に抗議している」と述べ、同庁に抗議したことを明らかにした。


 二階氏は「2000万円の話が独り歩きしている。国民に誤解を与えるだけではなく、不安を招いており、大変憂慮している」と強調。「(試算は)年金制度とは別問題で、将来にわたり、持続可能な年金制度を構築している」と述べた。


 試算を巡っては、野党が夏の参院選に向けて争点化しようとしており、10日の参院決算委員会でも追及。自民党内では、2007年参院選で「消えた年金問題」が大敗の一因となったことから危機感が高まっており、異例の抗議に踏み切った。【竹内望、古屋敷尚子】


小池議員は、政権が行っているのは、年金制度の存続の可能性であり、国民生活が健全に維持されるかについては考えていないと述べた。年金制度という、国民からの老後(体が動かなくなって、人に世話されるようになって、施設で一律管理されるようなことは老後とは言わない。働いてきて、その成果で人生を楽しむための時間だ)の備えのためにお金を徴収し安全に運用し時が来れば配当する。そのお金を、リスクの大きい株に投資したり、政府財源として流用したりするための資金源としか考えていない、年金制度は維持したいから、年金支給はできるだけしないように制度を動かそう。これが二階氏の言う「(試算は)年金制度とは別問題で、将来にわたり、持続可能な年金制度を構築している」である。また二階氏の「撤回を含め、党として厳重に抗議している」金融庁を恫喝するものだ。その他にも、これに類する発言をしているようだ。
<自民党のオフィシャルアカウントに動画>
この会見は「緊急ぶらさがり」というものだったそうだ。二階俊博幹事長「我々は選挙を控えているわけですから、そうした方々に迷惑を及ぼすことがないように、党としてはしっかり注意しなければならない。」
「そういう有識者会議とかいうことに名を借りてね、色んなことを言うわけですよ。金融庁そのものが関わってなきゃ、こんな発言は出てこないでしょ。これ有識者、その人らだけが勝手に言ってんじゃないの。関わってるはずですよ。これからはね、十分慎重に考えてもらいたい。自分たちがおかれている立場ってことをね、もっと真剣に考えなきゃならない。厳重に注意しておきます。」毛ば部とる子さんブログより


もう、相当おかしくなっている政権幹部たち。こんな体たらくで、総理は、芸能人とご飯食べたり、若者のファッションやアートに便乗したりして、好感度上げる作戦も、生活資金問題の前には、贅沢ボンボンのお遊びにしか映らない。
国民も、頭の上のCoolを追っかけるより、蠅を追っ払う方が先だ。今度ばかりは誤魔化されてたまるか。忘れてたまるか。


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