密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

かみあっていない日米価値観 トランプの小型兵器心配ない発言とボルトンとの軋轢

今朝方、Dさんが、トランプの北朝鮮ミサイル発車に対して、「小型の兵器」で心配はないと述べたことで、日本はとても憂慮しているのではないか?と聞いてきた。


どれだけの日本人が、アメリカ人ほどこの発言を問題視しているか、それよりトランプ訪問祭り、日本すごい接待の方が注目されているように見える。


日刊ゲンダイによると、日米合同記者会見の席で、米ウォールストリート・ジャーナルの女性記者が、「小さなミサイルは国連違反に当たらないなら、何が違反になるのか」と追及したと報じた。


トランプが前日、北朝鮮による今月上旬の短距離弾道ミサイル発射に関し、「北朝鮮は数発の小さな兵器を発射し、わが政権の一部の人々などを動揺させているが、私は気にしない」とツイートしたことの波紋は、海外の方が大きく、日本国内は、相撲観戦・炉端焼き・ゴルフ・天皇謁見で一杯一杯だ。良い家の坊ちゃんのテイスト押し付け日本文化接待は、ことトランプにはピンとこないものだらけだったろう(ゴルフ以外は)


拉致被害者家族との面会も、トランプにしたらリップサービスの域を出ない。
勇ましい掛け声でやってる間だけ出して自分では動かなかった拉致の安倍、外交の拙さゆえの膠着を、トランプ・パンダ興行でお茶を濁す安倍晋三。それでも、希望を繋ぐしかない被害者家族がお気の毒だ。


トランプの他の問題ツイート、”7月の選挙後に、通商貿易、特に農業・牛肉について、日本から大きな数字が示される”でさえそんなに話題になっている風にも思えない。


日本は本質的問題を、表面的友好イメージで覆い隠し、なんだか”いい感じ”風に装って、
満足してしまう。なんだか”いい感じ”風に装う、それは安倍晋三という人間の人間性そのものが醸し出している。 その軽い表面的なふわっとした期待感を持続させ、その裏で、
悪知恵の働く人間たちによって、格差社会の固定化、国民の滅私奉公教育、従順な人づくりがしっかりと進められている。


こうやって国というのは為政者に捻じ曲げられ変えられていくのかと2000年以降、日本の外から眺め、ああ、かつての日本は歴史的悲劇が止められなかったわけだ、その原因がこうした国民性の中にある、と戦々恐々とした思いを強め続けている。


話をアメリカに戻すと、トランプが最悪大統領であることに変わりはないが、彼の選ぶ極右取り巻きに、民主党支持者は常に危機感を持ってきた。特にティラーソン・マチスが政権をさってからはもう歯止めがない、という感じでいた。特に強硬派ボルトン<大統領補佐官・国家安全保障担当>は戦争・紛争に主導する傾向が見られて、国際紛争に一歩近づいたと思っていたが、ここへきて、すぐ飽きて、クビにするトランプのいつもの性格から、ボルトンとの軋轢が漂ってきている。イラン戦略に続き、北ミサイルでも食い違いが顕著になっている。


ワシントン(CNN) トランプ米大統領がイラン戦略をめぐり側近にいら立ちを募らせていることが17日までに分かった。事情に詳しい関係者が明かした。トランプ氏自身の姿勢は孤立主義的であるにもかかわらず、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)らタカ派の主導で戦争に近づきつつあるとの見方が出ていることに不満を抱いているという。
トランプ氏自身はむしろ、イランとの対話の意向を示唆しており、周囲の国家安全保障チームは外交による局面打開を目指した措置を取ってきた。
こうした局面打開が実現する可能性は低いとみられる。ただ、関係者によると、トランプ氏は言葉の応酬が激しさを増す状況に懸念を示し、大規模軍事介入に踏み切れば自身への政治的打撃になりかねないと見ているという。
トランプ氏は周囲に、新たな紛争を始めた場合、対外関与縮小を掲げた選挙公約の破棄につながりかねないと説明。ボルトン氏ら側近の主導で戦争に近づいているとの見方にいら立ちを示している。


トランプ氏は直近では先週、外部アドバイザーへの電話でボルトン氏に関する不満をもらした。ボルトン氏のもとでイラン情勢が激化し、武力紛争が現実的な可能性を帯びてきたことにいら立っているという。


ボルトン氏に近い国家安全保障会議の当局者は当初、緊張緩和に向けた選択肢の必要性に否定的だった。だが15日の会議では、これらの当局者が方針転換を示唆。国防総省に対し、大統領に提出する追加の抑止策と緊張緩和策を策定するよう要請したという。トランプ氏は15日、中東政策をめぐる「内輪もめ」の存在を否定しつつ、イランとの対話開始を望む考えを改めて示した。
トランプはわかりやすい、理念だとか正義だとか、そんなものを振りかざしても一文にもならない。要は自分が得するかしないかで、かつ人々の人気を博し大統領の座に居続けられるか否かで全てを判断する。どこかの首相のように祖父伝来の憲法改正をとりあえず自分がやる、そのためにどんなことでもするなんて妄執はない。


この記事が出た時、トランプの利益中心・自分中心主義の方が、ある理念を掲げる狂信者よりマシだと思えてしまった。どちらにせよ、トランプがボルトンを更迭し、またさらなる最悪な人事を行い、それさえも決してトランプの恒久的信頼を勝ち得ないという、ホワイトハウスの人事液状化状態は、それはそれでトランプが大統領であるうちは悪くないのではないかと思ってしまう。


自分の理念に凝り固まり、同じ人材が長く権力を持つ日本の方がよっぽど怖い。


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