密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ヘイトクライムと移民スピリッツ

9.11の後、CIAは、厳しい身辺調査をし,無実でも取り調べられ,嫌な思い,職場での働きづらさを被った人も多くいたのだろう。匿名の人間による中東系移民へのヘイトクライムが起こった。主にレストラン
商店に対する攻撃で、ショーウインドウや窓ガラスを割られ,店を壊されたりした。


その事を取材したニュースの被害者へのインタビューで「大変恐ろしい思いをした。しかし、私と家族はこの国を自ら選んで,やって来た。自ら選んでアメリカの市民になった。それに誇りと自信を持ってる。たとえ今は酷い状況でも。」と答えていた人がいて、とても心を打たれた。


この人が語った事は,そのまま移民の国であるアメリカのスピリットなのだ。このニュースをみた多くのアメリカ人が自分たちのあるいは祖先の心意気、強い意志を思い起こされただろう。


自分の国を離れて、言語、風習の違う他国に移り住む多くの人々は、そうせざる終えない切迫した事情を抱えている。ましてや難民ともなれば,自分の人生を構築した物を全て投げ出して生きる為に国からにげる。自国では医者だった,学者だった,腕のある電気技師だった 教師だった そうであっても、その経験を生かした職につくことは、ほとんどできない。言葉が出来ないと云う事は,その人の中身の知識、人間性を見られる事なく、無条件に下位におかれる。それでも、他国に移り住んで、0から、言葉を,経験を,知識を,人間関係を積み上げる、前向きな希望を杖に。


最近話題に上った難民にたいするイラスト?や他の作品も共通した発想『いい物が食べたい、いい物が着たい、いい生活がしたい、楽がしたい,だから,移民ー難民になろう』こういう発想は、自分が絶対的下位にあって人から施しを受けなくてはならない,その状況を,読み違えている。人間はそれほど欲求に卑屈になれる存在ではない。作者は成りすまし難民への警告として、と仰っておられるが、それは,逃げ惑う一般市民の中に敵兵が紛れ込んでいるので,全てに機関銃を発射した,どこかの国の論理に酷く似ている。


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