密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

道徳教育こんにちは、押し付け道徳さようならー前川喜平とクレージーキャッツ

前川喜平氏の講演。歴史的に天皇神格化をもとにする国家主義・全体主義・家長制度
の成り立ち。国体思想の植え付け。そしてなぜそれを必要とする人々がいるのか?安倍政権下で行われ、着々と現実化してゆく、戦前的国民教化。道徳教科化の裏で行われた、文科省時代の前川氏の面従腹背の攻防など。本当に日本は恐ろしい方向にすでに帰られたいるのだなぁと、実感し、危機感を新たにさせられる。

20190509 UPLAN 前川喜平「教育勅語と道徳教育」
講演の最後に前川氏が学生節を披露。1960年代一世を風靡した”ハナ肇とクレージーキャッツ”の歌で、一言文句を言う前に〜で始まる若者の本音?戯れ唄で、一番はよく知っていたが、こんな3番があったとはびっくり。
一言文句を言う前に・ホレ先生よホレ先生よ
あなたの生徒を信じなさい ホレ信じなさいホレ信じなさい
道徳教育コンニチハ・押し付け道徳サヨウナラ
あんたの知らない明日がある・ホレ明日があるホレ明日がある
どっこいここは通せんぼ・ここには入れぬ訳がある
あんたの生徒を信じなさい・ホレ信じなさいホレ信じなさい


親父さんの決めつけを、お袋さんの封建的性倫理を、先生の付け焼き刃の民主主義教育を、恋人を自分のハートとは別の要素で選択することのつまらなさを、歌い笑う全歌詞はこちら。https://www.oricon.co.jp/prof/63353/lyrics/I049788/


国体思想による、全体主義倫理観、滅私奉公、で押し付けられ縛られた戦中戦後から解放、押し付けられた思想と決めつけられた人生からの解放、物事を自分で決めることができる、と言う自負心を歌っている。
”あんたの知らない明日がある”と自分たちの価値観を肯定し、”どっこいここは通せんぼ・ここには入れぬ訳がある”プライバシーと個人の内心の自由の尊厳を歌う。


クレージーキャッチは、旧体制で人々が信じさせられていた押し付けの倫理観、価値観を笑い飛ばす歌やサラリーマンの自嘲的哀歌(川柳に近いかも)などで、人々を元気にし、従順の美徳や、勤勉一途の奨励、男は絶対偉くあらねばと言う家長制、誰かの(国・社会・会社/夫や家族)ために生きると言う価値観を美化して来た日本社会に痛快に響いた。



国のため社会のため皆んなのため、自己犠牲と自己責任、未知の明日などない、大したことも起こらない、ただ粛々と上に従い、文句も言わず死んでゆく決まり切った未来、そんな閉塞感が蔓延する日本社会の底辺で、クレージーキャッチの歌と正反対の、支配者層に便利な、ものを考えない従順な国民の育成が進んでいる。


改めて、クレージーキャッツ聴くと元気が出る。また聞いていた時は子供だったのでわからなかった彼らの歌の歌詞の深さ(皮肉、にがさ)もわかる。もう一度聞いて、またリバイバルさせて、一筋縄ではいかない自分で生きる勇気と元気を回復したい。


このサイトで”ハナ肇とクレージーキャッツ”の曲名とその歌詞が検索できます。
ハナ肇とクレイジーキャッツの歌詞一覧リスト - 歌ネット

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