密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

野党がまとまるためという理由で共産党に党名変更を迫るのは悪しき同調圧力の極み

大阪12区補選の宮本氏の敗北を受けて、日刊ゲンダイがこんな記事を出した。


まるで宮本氏が負けたのは、無所属でも、共産党だったからと言わんばかりだ。
沖縄はオール沖縄・野党共闘で、しかも共産党が表に出ないので勝てた、という論調だが、それは安倍的詭弁だ。沖縄は、長きにわたる安倍政権からの圧力、米軍基地負担で県民の多くが反安倍の意識が強く、結束が固い中での結果だ。ところが大阪は、掟やぶりの入れ替え戦でも大阪の人々は維新を支持し、言ってしまえば、維新一色の盛り上がりの中で、当然のように維新の新人が勝利した。それをまるで、共産党の党名が野党共闘を阻むかのような論調で、党名変更を迫るのは、「戦争反対は国賊」とした第二次世界大戦下の世論と同じ。 安倍を倒したいなら、という、同調圧力であり、党名に誇りを持って、活動し続けている共産党の人たちへの、レイプと同じだ。


こういうところが、いかにも染まりやすい日本。大切なものを、本質を状況次第で投げ出して、時流に流されることをなんとも思わないし、それを他人に求めうことを恥ずかしいとも思わない。


党名変更しても、相変わらずグダグダの内輪揉めをしている旧民進党にこそ、野党に信頼を寄せられない原因があるのだし、それを共産党の党名のせいにすること自体間違っている。


共産党は、党名を変える必要はない。党名を変えても、共産党は共産党だと考える人はいるし(シロアリと呼ぶような人たちは党名を変えても決して受けいらず、見方を変えないだろう)、そういう政治家、そういう政党は姿勢を変えず、イチャモンをいい続けるだろう。


共産党の内部から、党名が自分たちの活動とそぐわなくなってきているので変更を協議しようという以外は、変える必要はない。


安倍政権に勝てないのは、共産党というイメージが悪いからではない。自分たちのプライドや、小さな仲間意識、表に出せない支持団体への配慮などを引きずり続ける、志の低い
政治家とその集団たる政党のせいだ。そして何より、これだけの不正、悪政・暴政を行われても、安倍を支持し続ける、国民の愚かしさのせいだ。


池内さゆり元衆議院議員は、共産党の入党きっかけを、大戦下の小林多喜二に代表される共産党の強い意志と抵抗に心を揺さぶられたからだと語った(自分にはとても耐えられないだろうと自問自答しつつ、と言うところがとてこ可愛い)。その気持ちが純粋で美しいのに感動した。池内氏のような思いを抱いて入党氏活動している人たちは少なくないだろう、いや大方の人たちがどこかにそういう厳しい弾圧かでも折れずに生きることへの自負を持っているだろう。人のせいにする前に自分は何をしたのかを考えてみるべきだ。


もう一度言うが、打倒安倍ために野党はまとまれ、そのために共産党は党名を捨てよ、は戦争に勝つために国民はまとまり、命を捨てよと迫る行為と、本質的に大差ない。
そこをわからない限り、日本はまた調子のいい耳障りのいい言葉で語る不誠実な人間に支配される。


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