密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

黒塗り提出 日本の常識、いや安倍政権下の常識では国際社会で恥をかく

Me Too運動も相まって、日本では首相のお友達のレイプ案件が不起訴になると同時に、日本社会の女性蔑視が国際社会に広まった。


沖縄辺野古基地建設の、土砂強行投入で、環境破壊への無関心、県民の意思を無視する
民主主義への無関心も、ゴーン氏逮捕により、非人道的な人質司法も注目を集めた。


日本国内では、いや安倍政権下でまかり通る”常識”は国際社会では”非常識”
国会ではもうお馴染みの、のり弁黒塗りの資料提出。FBIの資料だって全面塗りつぶしなんてない(実際見たことはないが、ドキュメンタリー映像等で公開されるものを見た限りであるが、議会に対して要求資料を真っ黒にして出せばもう攻撃を受ける。相応の説得力のある理由が必要で、日本の国会でのように、一方的に出せないものは出せない、なんて通用しない。また、国家機密非公開情報には、明確な規則と、期間が設けられ一般公開、閲覧の権利も保証もされている) 

6月の任期満了で退任が決まった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)。今後の注目は、仏当局により本格捜査が行われている2億2000万円のワイロ疑惑の行方だ。予審判事が竹田会長を正式な裁判にかけるのかどうかが焦点なのだが、捜査に関して興味深い記事があった。竹田会長サイドが判事による事情聴取に際して、ナント「黒塗り」の報告書を提出していたというのだ。


「東京2020五輪キーマンの判事に対する苦しい言い訳」と題された記事は仏通信社AFPが今年1月に配信したもので、仏語のためか日本ではほとんど報じられていない。


 それによると、仏当局の予審判事による事情聴取を受けるにあたって、竹田会長はJOCが作成した報告書を提出したのだが、<そこには問題があった。一部を黒塗りにして提出していたのだ>という。そして記事は、<日本の検察の事情聴取を受ける際に、そんな黒塗りの書類を出すだろうか(そんなもの出さないだろう)>と続く。竹田会長とJOCは仏の捜査をナメているのではないか、と驚いているのだ。


事情聴取では、竹田会長が判事から「もっと具体的に言うことができますか?」と促される場面もあったという。


不都合な部分を黒塗りにした報告書とはいかにも日本的だが、とてもグローバルに通用するとは思えない。本当にそんな報告書を仏の裁判所に提出したのか。JOCは「捜査中のため、こちらからお答えすることはできません」(広報企画部)とコメントした。


 竹田会長は拘束を恐れて国外に出ることもできない状況だ。そのうえ「黒塗り報告書」を提出するとは……。逃げも隠れもする竹田会長。裁判所の心証を悪くしているのは間違いない。


安倍のお仲間周辺は相当バランスを欠いている。欧米では、忖度などというものは期待できない。また、安倍さんのご意向も通用しない。自分たちがいいように日本の政治を操ることができたいるので感覚が麻痺してしまっているのだろう。


どうせ内閣官房の官僚が黒塗りしたんだろうけど、こういうところが、箱入り世間知らずの利口馬鹿。日本の国民は、また逆輸入で自分たちがどれだけ理不尽な社会に生きているのかを知ることになった。


紋切り型の、「**のため、お答えは差し控えさしていただきます」だの「お答えする立場にないだの」海外では通用しない。もし**のため答えられないといえば、**が答えられない理由であるかを精査される。お答えする立場も、立場上の守秘義務に抵触するのでなければ、そうあっさり認められない。きちんと吟味され答弁できない理由が正当であると判断されなければ、民間人でないのだから自己都合の保身で、答弁拒否はできない。


野党がこういう状況に甘んじなくてはならないのは、質問時間に限りがあり、かつ問題が山積みだからだ。だから紋切り型の答弁拒否をいちいち追求できないで今日に至る。
せめて、参議院のように答弁時間を含まなければ、もっと落ち着いた議論ができ、ヤジや紛糾も起こらないだろう。それでは安倍政権が困るのだろうけれど。


こうした、日本だけで通じる、なあなあ・忖度・融通無碍が海外で通じると、未だに思っているところが、救いようがない。
22日の参議院予算委員会での白真勲議員のロシア交渉に関する質疑の中で、契約に書かれたいないことが多く、将来問題が生じた場合、相手が態度を変えた場合、どうするのかと問われると、長年の信頼関係がある、と答える。信じられない。


これについては、次の記事で書きたいと思うけれど、”個人的に仲良くなったから” 
”飲み食い・プレゼント・ゴルフで接待したから” ”これだけしてあげたから、相手も返してくれる” ”言外に伝えたから忖度してくれる” そんなことを期待しているのは日本だけだ。親友トランプの態度を見ればわかる。ウラジミールは忖度などしてくれない。
それどころか、きちんと文章化されていない部分を突いて、必ず有利にねじり返してくる。日本が安倍政権による印象操作の国だとわかっているから、安倍政権が伝えたがらない内容をどんどん暴露(トランプもやっている)して、揺さぶっているのだ。


歴史修正主義などで隣国や国連に強気(のポーズを見せ)で臨み、世界から孤立、日本でしか通用しない御都合主義の内輪処理やルールを海外に出して、先進国としてあるまじき社会体制であると恥をかく。そのうち本気で相手にされなくなる。


大事な根本、話し合いで(議論・討論)で、双方の納得地点を探す、これが欧米社会を基調にする国際社会のルールだ。また個人の人間関係においても、大切とされる関係の基調だ。ここが日本は、理解できていない。だから国会でも紋切り型のどう弁拒否で議論を封じてしまう。議論の対象である資料を黒塗りにし、改ざんし、隠蔽する。


つまり様々な立場の人間でも守ることを納得できる公正なルールに則って、物事を決める、法治主義ではなく、権力者の好き嫌いや損得で物事が決まってゆく人治主義国家であるということだ。


以前は国際社会にきちんと立てる国を目指していたが、最近は狂ってきている。
強い日本を取り戻す=唯我独尊の狂った感覚の日本に舞い戻る。


なんとかしないと、国際的信用も地に落ちる、どころか、こんな曖昧な交渉をしていたら、アメリカ・ロシアに骨までしゃぶられることになる。



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