密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

まるで望月アレルギー 鉄面皮を脱ぎ捨てた菅官房長官感情むき出し答弁

鉄面皮、木で鼻を括る、徹頭徹尾の切り捨て答弁の菅官房長官。
しかし、望月記者排除に動いた一連の東京新聞への抗議、嫌がらせが明白な会見中の質疑妨害、特定の記者に対し”あなたに答える必要はない”という発言、記者クラブへの問題意識の共有を求めた通達等、問題は広く国民の知るところとなり、また海外の報道陣からも報道の自由に対する圧力という見解が示されるに至った。


相手を取り合わないことで、政権を守ってきた菅官房長官が、喋れば喋るだけ、彼の偏った”会見・報道”に対する認識が明らかになり、また繰り返される望月記者への非難の根拠も、ありがちな小さな間違え、あるいは思い込みを大問題として繰り返し流布するやり方は、ひどくヒステリックで、望月アレルギーといってもいい反応になっている。


特に菅氏は18年1月の会見で、望月記者から、デビッド・ケイ国連特別報告者との面会をなぜドタキャンしたのかと質問され、調べてみたら、面会予定も入っていなかった。官房長官会見はネット配信もされるので、こうした決め打ちをされることは政権のダメージにつながるとして、非常に立腹し、何度もこのことを発言している(それを広めている)


しかし、事実は 2015年末から2016年始め、日本における「表現の自由」の状況を調査する国連特別報告者、デイビッド・ケイ氏公式来日を、直前でキャンセルした。実は、これは、来日直前の11月中旬、日本政府は「受け入れ態勢が整わない」などとして、ケイ氏の調査を一方的にキャンセルしてしまったからだった、という事が大きく報じられた。


その件で、2018年1月に望月記者は16日(18年1月)の記者会見で、政府首脳がノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の事務局長との面会要請を断ったことに関連して、「一昨年11月に国連人権委のデービッド・ケイ特別報告者が菅さんや高市早苗総務相とご面会をしたいというときも政府側がドタキャンしたという経緯があった」と主張した。


だから、官房長官のスケジュールを確認しても面会の予定などないはずだ。もちろんケイ氏は、公式来日を申し込んでおり、その際は、当然政府の報道に関係する責任者の高市早苗総務相や菅官房長官との面会も要請していただろう、しかし政府側が、土壇場で、「受け入れ態勢が整わない」と来日を拒否したのだ。


それをまるで、望月氏の事実誤認のように、官房長官スケジュールに面会予定もなかったからドタキャンしていない事実誤認だというのは、菅氏の事実誤認である。
この件は前にも記事にした。
国会で感情的にみせてまで狙いすました菅氏の”決め打ち”という望月記者潰しの印象操作 - 密接な関係にある他国から


国会での答弁も、菅氏の思い込みというか、そういう印象操作。アレルギー反応のように通常以上に過剰反応している様子。そしてなにより、官房長官会見と、報道の役割についての、認識が、民主主義国家のそれとずれていることが、大変問題だと思う。

杉尾秀哉 立憲民主党・民友会・希望の会 予算委員会 参議院 2019 03 08
杉尾議員の質問は情緒的すぎて、ちょっとなあ、だから攻めきれないんだと思うけれど、それでも菅氏のにあれだけ喋らせたのは良かったと思う。


官房長官会見は、記者から質問という形をとって、政府の見解を伝える場である、と菅氏は言っている。ネット配信やテレビ放送を通じて、ライブで国内のみならず国外にも配信される場であるゆえに事実誤認の質問は許されない、とも言っている。


官房長官だけでなく、総理をはじめとする各大臣の会見で、事前通告や、質問のシナリオが事前にあるなどという国は、民主主義国家の先進国の中で、日本だけだろう。
記者から政権に都合の悪いことを聞かれ、それに堂々と答えられるか、その答えが説得力を持ち、客観的根拠が示されるか、会見とは、それが試される場であり、国民はそのやりとりを見て判断する、それが会見だ。菅会見はあらゆる意味で、悪しき日本の報道の政権との馴れ合い構造の上にあぐらをかいて行う、政府広報に他ならないことを、菅氏自身が
答弁している。


官房長官会見での望月記者に対する、ひどい答弁と、司会による、陰湿ないじめと受け取られるほどの質問妨害圧力が、ライブで配信されたから、海外からも問題視されたのだ。
もし、記者側が、事実誤認の質問をしたら、その場で、その誤認を正し、説得力のある答弁で人々を納得させればいい。もし政権側がきちんと公正公平に行政を行い、誰でも納得するような根拠を示せる見解を持っているのなら、事実誤認質問は、返って、政権の信頼の確かさを示せるチャンスであり、またそこでユーモアのセンスで切り返せれば、知性の高さと人間的な大きさも示すことができる。それをしないで、被害者のようにガタガタ言うこと自体、小さいし、自分の立場の事実誤認である。


日本の悪しき習慣、記者会見での質問シナリオ、政権の人編との飲み食い、個人的つながりで記事が取れると言う報道にとっての諸刃のとなる習慣を改めるべきだ。


それから、意見を持ち主張する女は生意気だ、と言うこれも日本社会の悪しき通念も改めるべき時だろう。日本が人権後進国、倫理後進国であると言う国際社会の認識が固定化してしまわないうちに。



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