密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

アメリカ福祉の心の原点 おばあちゃんに暖かいご飯を

アメリカのヒーローといえば、警察官、兵士を抜いて、何と言っても消防士だ。
理由は、彼らは、人の命を救うために、他の誰かを殺すことはないからだ。
強いアメリカ女性にとっても、彼らは自分の危機を救ってくれる、赤車の王子様。


お年寄りを何かとお荷物扱いしたり、自己責任論をぶったりしがちな社会にこのニュースは一風の涼風。そして考えさせられる、人々が守られる社会

家電量販店で電子レンジを購入する消防士/High Springs Fire Department
CNN) 米フロリダ州ハイスプリングスの消防署は22日、緊急警報を受けて出動した消防士たちが高齢女性宅に宅配される料理が冷凍であることを見かねて新品の電子レンジを自発的に購入し、女性に寄贈する善意を示したと報告した。
警報は誤報と即座に判明し、独り暮らしの女性は無事だった。ただ、消防士は女性宅にあった電子レンジが壊れ、多くが冷凍で届く料理を調理出来ない窮状にあることに気付いた。
同消防署の報道担当者はCNNの取材に、消防士たちは女性に温かい食事を提供せずそのまま立ち去ることに気がとがめたと説明。その後、生活家電店に直行し、新品の電子レンジを買って女性宅に据え付け、夕食を用意したという。
報道担当者は電子レンジを購入した消防士の行動を称賛。「我々は住民を助けたいためにこの仕事に就いている」と述べた。この消防士は長年の職務経験を持つが、ハイスプリングス消防署には半年前に加わったばかりだった。


日本は人々の命を守るのは自衛隊、だから、募集に有無を言わさず個人情報提供を求め、
憲法改正して明記。その実トイレットペーパーまで自費購入、必死の思いで伝えた日報も隠蔽だ。人助けより人殺しをさせられかねない自衛官の応募が振るわないのも当然だ。


彼のように現場の判断で、良いと思うことをすることが認められ、後からうるさいことをガタガタ言われないのが、アメリカのいいところだ。レンジの選択はシャープ 日本の家電は評判がいい。女性やお年寄りを守る騎士道精神?は、案外現代アメリカ男性にも溢れている。こちらに来たばかりの頃、家の改造に、屈強のコンストラクター達が来ていたが、直しの様子を見に行くと、そっと肩に手を添え(触らない)てエスコートしてくれたのには驚いた。


日本に国際電話をかけたら、なぜか警察につながってしまい、慌てて切ったら、5分後に2りの警察官が家のベルを鳴らして安全確認に来た。最初はDさんが対応していたのだが、DVの可能性も確認すべく、ワタクシが対応に出るまでドアの前を動かなかった。


家庭内での暴力(夫婦喧嘩の仲裁もするー何しろ銃を持っている人もいるし、おおごとになる場合もある)ご近所トラブル(多くの人は、個人で白状を訴えに行かない、撃たれても困るし)、そして子供への虐待を防ぎ保護することも、みんなポリスにお願いしている。警察には、DV、児童虐待、動物虐待も通報が原則である。日常的見回りはソーシャルワーカーであり、彼ら彼女らには強い権限が与えられている。女性保護、社会福祉、児童保護など各分野で修士の学位を必要とする。


権限も最良も与えず、また専門的知識に基づく対応を学習する機会のない、威嚇、暴力に無縁の役所の人に(しかも自分が望んだ部署でない、専門学習をしていない部署に、人事異動の結果ついている場合は特に)体を張って抵抗しろ、というのも酷な話だ。


とにかく、日本警察の民事不介入に比べると、アメリカは警察官も市民生活に密着してガードしてくれる(かたや差別的扱いを権力を傘に行う警官もいるけれど)


もう少し、個人の裁量を認め、また、この消防士は自腹だったようだけど、現場の裁量で認められる予算があると、いいかもしれない。自分たちやメディアのグルメ飲み食いに使われる官房機密費が許されるなら、警察官、消防士、自衛官の現場判断で使える予算をまず作るべきだなぁと思った。


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