密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

異臭に加えて、異物堆積 観光優先豊洲市場は誰のため

どんなに理屈をつけても、長年土壌汚染を続けた土地に、生鮮食料品市場を移転洲用という発想が間違っている。


食料品は、人の口に入るもの、鮮度衛生が何より大事なもの、である。しかも日本は刺身に代表されるように食品鮮度へのこだわりとその品質管理は間違えなく世界一だ。長い歴史に培われた築地市場の”しきたり”に立脚した市場関係者の経験則が、それを支えてきたと考える。その象徴は潮待ち茶屋の廃止だ。
現場知らずの行政の築地破壊 伝統の潮待ち茶屋の重大な役割 - 密接な関係にある他国から


とにかく、破壊が大好きな現政権、小池都政もルーツは同じ 超保守政治家は、都合よく伝統伝統と言いながら、長い間培われた北日本の不文律を無視して、目先の経済効率と、電通的キャッチコピーで拙速に全てを推し進める。その結果、問題の噴出、破綻も早く訪れる。


豊洲PR番組を見て感じたことは、ここは、観光客向けに作られたところだということだ。世界に冠たる築地市場を、外国からの観光客にショーとしてご紹介できる配慮があちこちに散見される。


機密性の高い建物(オフィースじゃないんだから、生魚を扱うのに、無理やりそういう設計にする必要性は何だったのか?)水はけの悪い作業環境。こうしたことが、異臭を起こしている。

これだけ排水管に差があれば、異臭も起ころうというものだ。


ターレの事故、運送トラックの渋滞。いい感じなのは新しい建物と、観光客が入りやすい
ことくらい、豊洲こそ一般人向けの食のテーマパークの様相だ。


ここへきて、市場関係者の健康被害も出始めているようだ。

間もなくオープンから2カ月が経つ豊洲市場。テレビをはじめとしたメディアは連日、「観光客が大挙」「レストラン大盛況」などと報じているが、実は深刻な問題が発生している。市場の建物内の空気がよどみ、業者から健康被害を訴える声が続出しているのだ。


「市場の中に入ると咳が止まらなくなる」「喉が痛い」「喘息のような発作が出て、夜眠れない」「医者にかかったが、なかなか治らない」――。複数の市場関係者から本紙に、こんな声が続々と届いている。


 ある業者は本紙にこう語った。


「建物内の床に真っ黒な粉状のチリが降り積もっていて、水に濡れると泥のような状態になるんです。触ってみると、指に真っ黒な粉がベッタリと付着します。明らかに魚のうろこや魚肉片とは違うので、周りの皆は、『ターレのタイヤの削りカスかもしれない』『ひょっとしてカビじゃないか』などと言っています。正直、かなり気持ち悪いですよ」


そんな「黒い粉塵」を吸い込んでいるのなら、確かに咳が止まらなくなってもおかしくはあるまい。粉塵の正体は、タイヤのカスなのか、はたまたカビなのか。都に問い合わせたが、返答はなかった。


 市場問題に詳しい建築エコノミストの森山高至氏はこうみる。


「黒い粉塵については、正体が分かりませんが、空気が悪い原因は、建物周辺を行き交うトラックの排ガスが建物内に侵入しているからではないか。排ガスの建物内への“経路”は、外気を室内に導入する空調機かもしれません。もしくは、忙しい時間帯に頻繁に開きっぱなしになる自動開閉型のカーテンから入ってきている可能性も考えられます」


 業者の喉の痛みの原因が、粉塵であろうと排ガスであろうと、外気に吹きっさらしの築地市場では、市場内に空気が滞留することなく、こんな事態は起こらなかったはずだ。


日刊ゲンダイは11月2日発売号で、市場の建物内に“腐敗臭”が漂っていると報じたが、その際、都は本紙の取材に「換気をフルパワーで行っている」と説明していた。換気をフル回転させても空気がよどむ。“元凶”は、中途半端な閉鎖型になっている豊洲市場の構造ではないか。


 メディアは「大盛況」などとはしゃいでいる場合じゃない。


以前取りざたされた、正体不明の臭い水。結局何だったのかうやむやに。


結局ゴリ押しの、移動による無理を、対処療法的にごまかしているだけだ。働く人たちの健康を害する環境が、食品への汚染にも繋がらないと考える方が難しい。
しかし、そうした問題がのちに起こっても、行政は”因果関係が認められない”というお得意のフレーズで、責任を拒絶。忖度も手助けして、一般市民は泣き寝入り、あるいは業者の責任に矮小化される。


お刺身の黒い粉まぶしを豊洲の名物料理とありがたがるなら別だが、ここまで危険な状況が頻発している以上、築地閉鎖を解いて、市場機能維持を確保し、老朽化を保全しつつ再び機能させることが、日本の食文化と、食の安全のためだ。


築地移転は、築地の立地を利権化したい思惑ありきの浅はかな政治家たちの犯罪だ。


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