密接な関係にある他国から

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年内に野党統一の形がつくれなかったことは、国民に対する背信行為

小林節氏と小沢一郎氏の新春対談
日刊ゲンダイ:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172507/1


このお二人の対談、状況分析かた、今後の展望へ,現実的で具体的。混迷の野党共闘に希望が持てそう。小沢氏の今の野党(民主+維新)のぐたぐたには、


小沢;年内にきちっとした野党統一の形がつくれなかったことは残念で、ある意味、安倍さんと同じような国民に対する背信行為になってしまうのではないかと、深刻に思っています。


それ受けて小林氏が、
小林;7月の選挙の1週間前までに野党はまとまればいいと思っています。理想は1つの政党ですが、各党それぞれいきさつがあるし、過去の軋轢の記憶もある。そう簡単ではありません。ですから我々が先陣を切る。野党の政治家を包囲するネットワークを1月にブチ上げる予定です。と心強い掩護射撃。政党,政治家の過去の軋轢、トラウマ、こんな事態なのに自分たちの感情優先。本当に手のかかる人たちだ。


小沢;候補者調整をするテーブルがないんですよ。個々にやりだすと、この人は民主系だ、維新系だとか揉める。候補者調整は時間がかかるので、統一会派でも何でもいいから調整のテーブルづくりを急がなければなりません。そこで共産党が方向転換して各党に声を掛けているんですが、みんな嫌がってねえ。


小林;あの反応はひどいですね。テレビニュースで見たのですが、民主党幹部が共産党について、「革命政党とは一緒になれません」と言っていました。しかし、「革命」といえば米国の独立戦争もそう。明治憲法から日本国憲法に変わったのだって革命です。仏の人権宣言も革命で出てきた。革命というのは単に不連続に体制が変わることです。過去の革命はみな、内容的にいい方向に変わっています。


小沢;しかも、共産党は現在の日本国憲法の体制を革命でぶっ壊そうと言っているんじゃないですよね。護憲政党ですし、安保や自衛隊も仕方ないというところまで踏み込んでいる。


民主党の反応を見ていると、とても感情的で,理屈を跡づけしているように思える。


小林 どうも、共産党が出てくると構えてしまう人が多いんですよね。先日出席した宇都宮でのシンポジウムのパネリストに共産党の県委員長がいたのですが、会場の年配の女性が立ち上がって、「共産党は信用できない。あなたたちは自衛隊違憲、日米安保違憲と言っている。あの中国を見たら、あなたたちに国を委ねるわけにはいかない」と怒るんです。それで僕が、「共産党は独自の政策は凍結と言っているし、護憲派だから自衛隊は使うと志位委員長もはっきり言っています。安倍首相こそが、この国を戦争に持っていこうとしているんです。共産党の方がいいに決まっているでしょう」と言うと、女性はストンと腹に落ちたようで、「ごめんなさい」と納得していました。
これが一般的な方のアレルギー反応,でも,きちんと筋道立てて話せば納得する、しかし民主党岡田代表頭が良すぎるのか、「共産党提案の国民連合政府何か別の意図があるとしか思えない」発言。
岡田代表「共産党提案の国民連合政府何か別の意図があるとしか思えない」じゃあどんな意図?
http://artrino.muragon.com/entry/161.html
お二方は共産党と他党の橋渡しを模索、志位委員長にもアドバイスをしている。
小沢 志位さんとは、そこまで深い付き合いではありませんが、純粋な人柄にびっくりしました。党首会談をした際、お互いの事務局が10人くらいいるところで、「共産党もこういう大転換をしたけれども、我々は政権というものについて全く知らない。教えてくれ」ってみんなの前で言うんです。


小林 私も志位さんのことは疑う必要ないと思います。もうルビコンの橋を渡った。政治生命をかけています。


やはり連携のネックは最大野党の民主党ですね。


小林 選挙が近づけば、民主党も目を覚ますと思います。このまま安倍政治が続いていいのか、となれば、共産党の助けを借りてでも勝たなきゃいけない。共産党と協力するしか選択肢はないんです。民主党のずうずうしいところは、自ら協力を求めるのではなく、共産党が候補者を出さないでくれれば我々が勝てる、なんて言う人がいることです。


小沢 民主党は年代の若い議員が多いのに、ものすごく頭が硬直しているように思います。共産党だけじゃなく社民党に対しても、名前を聞いただけで毛嫌いする人がいる。政治を変えていこうという野党の政治家としては、旧来の感覚や発想ではダメだと思います。
――その点、自民の方がはるかにしたたかです。


仰る通り。イメージ戦略、飴と鞭戦略、ほとぼりを冷ます戦略、そして偏向報道と云うツールも手にしている自民党。民主党のやり方ではとても勝てない。自ら協力を求めるのではなく、共産党が候補者を出さないでくれれば我々が勝てる−は大きな勘違い。”善し悪しは別として、権力への執念が違う”と小林氏
”いまの野党には、政権を取って自分たちの政策を実行するんだ、という強いエネルギーがないんですよね。結局、民主党政権のトラウマというか、役人に操られて何もできず失敗した、という諦めがあるんじゃないかと思う。”と,小沢氏


今後の具体的方向性を、学者や市民団体も入って「候補者調整委員会」+「野党が本気になれば、ドリームチームがつくれる」の方向性を示唆。
小林 安倍さんに代わり得る首相候補が野党にいるのか、とよく聞かれますが、岡田内閣だったらどうでしょう。岡田さんは東大卒の元官僚で、自民党代議士の経験もある。そういう意味では敵の手の内を知っているし、頭もいい。財閥の御曹司だからお金で転ぶこともない。しかも当選9回。安倍さん(当選8回)より立派な首相候補です。そして、その内閣には、数々の修羅場をくぐってきて、いまは毒気が抜け、国会の生き字引みたいになった国会最長老(勤続年数)の小沢さんが付いている。維新の党の松野代表と社民党の吉田党首は良き調整役。共産党の志位委員長も頭の良さと人柄の良さで調整役になる。そして維新の江田憲司さん(前代表)。橋本龍太郎首相の秘書官を務めたのに自民党と一線を画している。この頑固さと頭の良さは別格です。それから、社民党の福島瑞穂さん(前党首)もチームの中に置けば、表現力と訴える力が出ます。このドリームチームをいまの安倍内閣と比べてみて下さいと言うと、みんな納得するんです。岡田総理、、、、、岡田総理。。。。何にも決まらなそうだ。しかも閣僚人事も幅が狭まそう。。。まあ勝手に日本を危ない方向にどんどん進めたりはしないだろうけど。


小沢 僕は、なんやかんや言っても、悲観はしていないんです。ただ、せかす人がいないと、候補者調整の実務は間に合わなくなる。衆参ダブル選挙になる可能性もあるわけですし。


小林 世論が民主党を追い込んでいくしかないですね。例えば、党首クラスで候補者調整委員会というのをつくったらどうでしょう。学識経験者枠で僕もそれに入れて欲しいな。


小沢 それはいい考えですね。ある程度の連携ができれば、そういうところに先生方や市民団体の人にも入ってもらって、候補者調整委員会をやる。そうすれば、政党同士がエゴを出して揉めることもなくなる。
ー中略ー
小沢 野党がまとまらないのは、本当にくだらない理由なんです。目先の利害や、好き嫌い。もっと先に宝の山が待っているのに、と思うんですが。


小林 民主党などがためにする。だから、無知な連立反対の根拠をこれまで一つ一つ真面目につぶしてきました。これからもつぶしていきます。やはり、政治の力学とアカデミズムの力学と両方必要だと思います。“バカの壁”を取り払ってあげないといけませんので。


そう野党共闘を阻んでいるのは、自称中道左派、プライドとコンプレクスでこね上げた“バカの壁” 知識も現場経験の知略もあるお二人。なんとか壁を突き崩して、野党共闘を本流に導いて欲しい。


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