密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

臨機応変といえば聞こえがいいが、易きに流れる打倒安倍は本末転倒

結果良ければ全て良し、そんな流儀で動いてきた日本の人気投票・印象派民主主義。
ここへきて、またも前原誠司が、国民民主党が、もぞもぞしている。そして、国民は、頑固な枝野氏に愛想をつかして、懲りずにまたその場しのぎの結果を急ぐ者たちに支持を与えようとしている。



来夏の参院選に向けて、可能な限りの野党選挙協力を実現させて安倍政治に終止符を打ってもらいたいと願っている人は少なくないが、野党間の協議は遅々として進まない。


 国民民主党の玉木雄一郎代表は、野党第1党の立憲民主党との共闘を軸に、1人区だけでなく複数区での候補者調整や、比例選の統一名簿まで含めた全面的な協力を盛んに働きかけているが、立憲の枝野幸男代表はむしろ冷ややかなように見える。


 昨年秋に玉木らが小池百合子の希望の党との合流に走り、旧民進党が大分解した時の遺恨がまだ後を引いているのだろうか、と立憲のベテラン議員に問うてみた。


「それはないとは言わないが、本質はそんな感情問題ではない」と彼は断言する。というのも、民主党政権の失敗の教訓がある。旧民主党は96年の創立当初こそ理念・政策を熱心に議論したが、その後、新進党からバラけた個人やグループが次々に合流して、最後には小沢一郎まで入って来た。その過程で、確かに数は増えたけれども政策議論は薄まり、09年に政権は得たものの中身はスカスカ。そのため、野党=自民党と官僚体制にブロックされてあえなく敗れた。


「だから枝野さんは、原発ひとつとっても政策が一致しないのに、安易に共闘することには否定的なんだろう」と彼は言う。


 では、せっかく自公に3分の2議席を割らせる絶好の機会なのに、1人区の選挙協力も進めないのか?


「いや、1人区では野党統一候補の実現を徹底的に追求する。それは、与野党対決で安倍に3分の2を割らせるというこの選挙の意義を端的に示すシンボリックな意味があり、それを多くの有権者が熱烈に歓迎するだろうからだ。しかし、複数区や比例にまで協力を広げるには広範な政策の一致が必要で、そもそも何をしたい党だか分かりにくい相手と妥協して、我々の主張をあいまいにする必要はない
比例や複数区では各党が主張を鮮明にして戦ったほうが票が伸びるに決まっている


 そうはいっても、早く1人区だけでも決めたほうがいいのではないか?


「逆に、まだ半年もある。いろいろ仕込みをしていって、最終的には来春の統一地方選後にふたを開けたら、お、ここまで煮詰まっていたのか、と言われるような状況をつくりたい」


 さあて、この枝野戦略で安倍政治に致命傷を負わせられるのか、もう少し見極めたい。


この悪しき民進党ゴタゴタ体質を踏襲する国民民主党は、また本末転倒のループを作ろうとしている。かつての与党の夢をもう一度と願うばかりに、本人たちは、機を見て敏に動くつもりだろうが、それは結果として、また国民の失望を生むばかりか、せっかく育ってきた、本当に、自民党という保守?腐敗政権に対峙して、国民の声を届ける勢力を分断し腐らせてしまう。枝野氏が簡単に昔のよしみの数合わせに迎合しないのは、かつての同じ間違えを繰り返さないためだ。一見数が揃って良さげでも、それでもし勝てたとしても、また分裂して、ゴタゴタ内輪揉めし、国民にまたしても失望を味合わせることになる。それが安倍のような政治家の復活を再び、大きく手助けすることになる。・


この方が、便利だから、この方が早いから、この方がウケがいいから、そんなことで動く政治家・政党はもうたくさんだ。共産党が、その支援者からも党名を変えることを望まれても、決して変えることをしないのは、目先の欲に動いて大切なものを捨てるのは、誠実ではないからだ。拷問に会おうとも家族に泣かれようとも、アカ・非国民罵られようとも、戦争反対を唱え続けた先達に憧れ入党した、純粋な人たちなのだ。


服を着替えて他人になりすまして上手くやり過ごす。その場では口をつぐみ見て見て見ぬふりをする。付和雷同の大多数にいる安心感だけを欲してしまう、ごく普通の人々が、流され酷い状況に陥ることを防ぎ戦ってくれる、守ってくれるのが、政治という使命を担った人々せあるべきだ。見識を改めたり新しい見解を得たりして、本人が変わって初めて変わるわけだし、変える必要のないものを、人気取りでちゃらっと変えることのできる人間を信用できるか?ということだ。


だから、枝野氏が頑固にフラフラしないことも頼もしい。逆にそれを支持してきたのに、もう飽きて、目先の変化や、打倒安倍スローガン(でどこが違うのといった同じような人々)今がチャンス詐欺にまた心を動かす国民の方がよほど心配だ。


頑固だが論理的な(理屈っぽい)枝野氏であるから、筋が通れば方向も変える。筋を通す政党である共産党とも、きちんと議論が噛み合うだろう。山本太郎氏は、小沢代表は、前原・橋本会食で、特に政治を動かす的な話は出なかったといっていたと会見で述べた。またもや、前原氏の印象的世論誘導作戦か? 臨機応変風に大事なところをねぐって、安倍倒しの旗振る魑魅魍魎の輩は安倍らと同根だ。


そして、飽きっぽく、本質よりもイメージを優先させ、臭いものにはとりあえず蓋をしてくれるだけでいいという国民が、また同じ間違えを繰り返してゆく。


近しい人からの懇願、妥協も大事との説得、上手に生きろよというアドバイス、みんなが言ってる、望んでいるという同調圧力、周りに迷惑がかかるという脅し、それらが、理屈に合わないことを後押しすることで、社会を腐らせる。安倍たちのような人間に付け入られるのもそういう曖昧さと弱さなのだ。枝野氏も共産党も、もっとその”頑固”を評価され、信頼されるべきだ。



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