密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍首相支持率が上がる理由 完全なメディアコントロールを評価し”優”

週刊リテラシー,ゲスト山本太郎議員、安倍総理に成績を付けるなら?を見た。
1優、2良,3可,4不可の点数づけに、上杉、山本両氏が、完全なメディアコントロールをシニカルに評価し”優” 生活者目線で見た安倍政権は5番退場と山本氏(本気)。笑いを取る。面白かったのは、この番組がまとめた、2015安倍政治を振り返るーこれは番組独自制作か?他局の放映のコラージュ?ともかく,このように流されると,安倍首相は頑張っている、革新的な改革を行っている,そしてそれは成功へと進んでいる,と全くの”素”で見ていると思えてしまう,恐ろしい事に。特に,結果がついて来ていない事,説明がされていない事,どうなるか解らない事が、可能性があるように錯覚してしまう雰囲気に持っていっている。『上杉、山本両氏が、完全なメディアコントロールを評価し”優”』の理由明解。しかし、番組最後のリテラシーの世論調査は圧倒的に不可が多い。優の10倍以上ちょっと安心です。
週刊リテラシー 2015年12月19日 山本太郎 生活の党 共同代表

しかし、こういうメディア技術と云うのは凄いものがある。嘘は言わない,ナガティブ情報も少々載せながら、そこはさっとスルーして,いかにも成果、英断、挑戦の姿勢に持ってゆく。もちろん彼らはジョークでこのように作っているのだろうが、しかし,日常にテレビニュースは見るけれど、政治に突っ込んだ関心はない人たちにこのようなニュースを流し続ければ、当然支持率は上がるだろう。


実際政策評価はしなくても、安倍首相の,頑張り,リーダーシップへの評価が上がっているのだ。安倍氏のメディアを使っての自己演出の巧さは定評があるらしい。普通に考えれば、すぐばれる嘘、捏造など,常識的には政治家として致命的な捨て身ともいえる戦略,しかも,告発もあるのに、破綻していないのは一体なぜ!?この番組の安倍成果を見ると何となく納得できる。多くの人は情報をとくに精査しないし、疑わない。扱いの大小,前後の配置、言う事と言わない事,これらの組み合わせで,人々の印象など操り人形のようにいとも簡単に操作できる。安倍首相が国会開催を嫌うのも、国会論争が編集の出来ないライブだからだし、メディアが報じなくても、今やインターネット中継で多くの観客をつくりだす。こうしたライブが無ければ無いほど安倍首相には有利,情報、印象操作で国民など赤子の手を捻るがごとし,と云った所か。


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もちろん番組は安倍躍進オムニバスの後に、影に隠された?空疎な欺瞞、からくりを分析してくれている。上村氏は、企業の内部留保も煎じ詰めれば安倍政治を信用できない,いずれ破綻が来ると見ている為、賃上げも設備投資もせず内部保留している、と指摘する。山本議員、輸出戻し税など安倍政策のからくりを解りやすく説明している。本来こうした視点を大手メディアで取り上げて放送するべきなのだが、まあ、大手メディアに広告株主があるそこに逆らう報道は難しい(しかし意志を持って欲しい)山本氏


巷では、5つ市民グループが市民連合を立ち上げ、野党共闘に向けて、後押し、提言を行ってゆくという。山本氏は「平等なのは一つだけ,選挙の一票」といい、野党が安倍政権と比較しやすい大きな受け皿を作る事。共闘については、野党の1党あるいは2党だけで政権を取れると云うのは傲慢。一刻も早く”比較しやすい大きな受け皿”を作り,そこの乗ってやってゆきたい、解党なしのオリーブの木構想が負担が少ないのでいいのだが,と述べた。


”野党の1党あるいは2党だけで政権を取れると云うのは傲慢”、これは野党共闘を望む人たちの多くが、喉につかえている事ではないだろうか。
最新の志位氏のTwitterに「共産党を好きとか嫌いとか言っている場合ではない。」
民主党は、まだこんなハードルも超えられないのか?と思うと,情けない。気の短い人は、もう民主は要らん!!論も。岡田代表は政策の一致した党で組む事が国民への誠意というが、国民の要望に応え,この国を正しい道筋の戻す事こそ,国民への誠意。自分たちのプライドやこだわりでグズグズしていては、メディアの魔術師に、またいいようにされてしまう。


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