密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ひどすぎる日本警察のレイプ再現デモンストレーション事情聴取

先ごろ国連で会見を行った伊藤詩織さん。その中で語られた日本の警察の、ひどすぎる捜査法。こんなことをしている国は、多分で日本だけだろう。



セクハラ撲滅:性暴力被害を訴え出た伊藤さん、国連本部で会見
警察は、男性捜査員の見ている中、彼女に等身大の人形を使って、レイプ時の実演をさせたというのだ。 これが日本警察のレイプ被害者事情聴取のマニュアルなのか?
障害・殺人未遂の被害者にも同じデモンストレーションを要求するのか?
被害者の恐怖と屈辱を、複数の男性の前で再現させるという、こんな馬鹿げた事情聴取は事情聴取ではなく拷問だ。


詩織さんは”Please imagin"と繰り返した。特に性被害者に対する imaginが欠如している日本社会。


多くの女性にとって、自分の性体験を他人に語るだけでも強い抵抗感がある。しかもレイプとなると、加害者への怒りに支えられて訴えたものの、繰り返しの証言しかも男性捜査員に対してだけでもPTSDを悪化させるのは必至で、無神経でimaginに欠け、compassionもsympathyもないひどいやり方だ。


マニュアルで決まっていても、被害者にこういう行為をさせることは冷酷以外の何物でもない。


彼女の著書である、Black Booxは読んだのだが、このことの記述は、読み飛ばしてしまったのだろうか? ともかく、日本の警察の性暴力被害者に対する扱いは最低最悪のレベル(というより、どうして、いつから、どんな理由でこんな聴取の方法がなされてきたのだろうか?被害者を傷つける以外特に必要性があるとも思えない)だということが、国際社会にも知られることになった(このユニークな事情聴取は他国ではかなりショッキンッグだったろう)


警察はこのレイプ再現デモンストレーション事情聴取を直ちにやめるべきだ。口頭の調査も、女性捜査員が当たり、必要とあれば、性暴力被害者ケアの専門家を同席させ、あるいは女性捜査員に心理的ケアの講習を受けさせるなどしなければならない。


女性活躍のなんのと、上っ面な政策を打ち出すなら、この辺のことをもっと改善するようにするべきだ。密室男性社会日本では、これがひどいことだということすら認識されない。詩織さんの発信は、こうした日本社会全体の鈍感さ・無関心さを、社会に、特に女性たちに意識させることになるだろう。


日本の女性の地位は、根深く低い。



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