密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

オリンピックに臨むトランプ・ペンス強行保守派の利己的で最悪な思惑

オリンピックは平和の祭典である。ペンス副大統領は今日本にいる?まあペンスは倫理観が独立戦争当時あるいはそれ以前のピューリタンか!?と喩やされる、エバンジェリカル・カトリックを自称する超保守カトリック。嘘つきで享楽的トランプとは質を異にする狂信の人である。安倍総理の美食接待はそれほど喜ばないだろうが、どうやらインディアナ知事時代から親日的立場であるらしい。


そんなことはどうでもいいが、CNNに気になるニュース。

パンスの訪日訪韓を報じているただのニュースなのだが、この部分
ペンス氏は五輪開会式に出席する米国代表団に、北朝鮮で拘束されて意識不明のまま米国に帰国し、まもなく死亡した大学生オットー・ワームビアさんの父親、フレッド・ワームビアさんを招待している。


ついこの前の1月30日、トランプの一般教書演説に夫妻で招かれたいた。

Army Staff Sergeant Justin Peck sits with Fred and Cindy Warmbier during the State of the Union address in the chamber of the U.S. House of Representatives, January 30, in Washington, DC.


アメリカ政府はよく、戦死した兵士や殉職した消防士や警察官の家族を議会に招いて、大統領が、彼らの亡き娘・息子の功績を称え感謝を捧げたり、悲劇にあった人々の家族を招いて、哀悼の意を共にしたり応援したりする。ただ世の中に忘れられ孤独を喪失感を抱えがちな残された人々に大きな連帯を感じさせる方法としては、とてもアメリカ的な良い部分だと思う。


北朝鮮の事情をよく理解しない、あるいはそう深刻に考えず旅行に行き、政府のポスターをお土産に持ち帰ろうと無邪気な気持ちで剥がし、逮捕され、17ヶ月拘束ののちに、ほぼ植物状態で帰国したオットー君。アメリカの普通の大学生。


もし、アメリカ人が日本人くらい北朝鮮の社会状況を知っていたら、おこらなかった悲劇でもあるが、アメリカの大方の人は、彼と同じくらいな認識で、興味を持ったら、勇敢に彼の地に旅行する。以前、朝鮮戦争時の盟友(北朝鮮の人で、米国韓国に味方して戦った人らしい)を訪ねて北朝鮮に赴いた退役軍人も拘束された。大昔の戦地と戦友を訪ねての旅だが、彼にとって過去の戦争でも、北朝鮮にとっては、終わっていない戦争で、彼の戦友も、もし当局の管理下にいれば、未だ裏切り者、スパイ、のような扱いを受けているだろうことに思い及ばなかったようだ。ただ年老いた退役軍人とと、スパイ容疑の大学生では扱われ方がかなり違ったと思われる。


とにかく、彼が戻ってきた時には、北朝鮮側は、彼がボツリヌス菌に感染したと説明したらしいが、意識はあっても、精神的にも肉体的にも破壊された状態で、家族を認識できぬままなくなったそうだ。両親は司法解剖を拒否したという。当然だろう、精神が破壊いされるまで、ひどい拷問を受け続けたことは想像に難くない。もう安らかにさせてあげたいというのが親心だろう。


今回の父親の平昌オリンピックへの招待という、私に言わせれば、残酷で悪趣味極まりないトランプ政権の、好戦的な被害者家族の政治利用だと思う。どうも嫌な火種となるような気がして仕方ない。


例えば、安倍首相が、拉致被害者家族を平昌オリンピックへ招待し、目の前を更新する北朝鮮選手団を眺めるという趣向をしたら、私は、オリンピックに対しても選手に対しても、ホスト国韓国にとっても、そして、複雑な思いで祭典を見なくてはならない、手札のように使われる家族にとっても無神経でひどいことだと思う(オリンピックなどに託けず、そのためだけに、きちんと外交でルートをつけ同行すべきだ)さすがの冷酷自己都合安倍ちゃまでもそんなことはしない(してないよね?)。


オハイオ州在住のオットー君の両親。母はさすがにいたたまれなかったのだろう、招待は父のみ受けたようだ。オハイオという土地柄、多分共和党支持者、トランプ支持者の可能性も高いので、大統領からの申し出を辞退はしなかったのだろう。だからと言って、彼から、韓国に行きたい、オリンピックに参加する北朝鮮選手団を見たい、などとはいうわけもないし、そんな発想さえもできなかったことだろう(北朝鮮を金正恩を粉々に破壊してほしい、と心の底で願っていたとしても。)


そうした、父親を、平和の祭典に連れてゆくことの狙いは何か?北朝鮮への怒りの表明、非難の表明以外の何物でもない。オットー君の父が、自分の息子と同世代のアスリートたちの行進を見る、その中に北朝鮮選手団がいて、警護に守られた北朝鮮幹部もいて、それをどんな思いで見つめるのだろうかと思うと、いたたまれない。復讐できるなら、戦えるならまだマシというものだ。平和の祭典なのだ。こういうトランプ・アメリカの浅薄で傲慢なブラフにつくづく嫌気がさす。同盟国である韓国への敬意も払わない、自分の国の理屈、自分の国のやり方だけを推し等す、悪しき部分のアメリカそのものだ。


同情しているようで、その場にいるオットー君のお父さんのためには何もしない。彼を利用して北朝鮮との喧嘩交渉に勝って見せようというところか。トランプもペンスも北朝鮮はおろか、アジアのメンタリティーを全く理解していないし、しようともしない。子供を殺され、なすすべのない親の気持ちも理解しない。アジアも、中東も、アフリカも、キリスト教以外のいかなる宗教も、白人以外のいかなる人種も理解しようとしない。彼らこそ、アメリカの知性と良識のある、平等と多様性を大切にする人々が、自戒を込めていう”Arrogant American"そのもの、いやそれでは、オットー君の両親のような、多くの素朴で善良な白系アメリカ人がかわいそうすぎる。


トランプ・ペンスそしてその取り巻きの共和党極右政治家たち、
あなた方は最低の”Arrogant Rich White American”だ!!!


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