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トランプにもハシゴを外された?安倍外交 いやいや鼻から眼中になし

文在寅政権の北朝鮮との着実な対話への努力にトランプも歩調を合わせた。

【ワシントン共同】トランプ米大統領は10日、韓国の文在寅大統領と電話会談し、韓国と北朝鮮との南北閣僚級会談に関する説明を受け、「条件が整えば適切な時期に」米国と北朝鮮の対話を行うことを排除しない考えを示した。平昌五輪にペンス副大統領をトップとする代表団を派遣することも表明。米韓両政府が発表した。
 ホワイトハウスによると、米韓両首脳は電話会談で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に「最大限の圧力」を加える重要性も強調。文氏は北朝鮮との対話を可能にしたトランプ氏の指導力に謝意を示した。ペンス氏は平昌五輪開会式のほかソウルや東京も訪れ日本や韓国の指導者と会談する。


もともと日本では、安倍首相経由でトランプが強硬姿勢だ制裁だ一辺倒のように伝えられたいるが、トランプは単に負けず嫌いの馬鹿馬鹿しいツイッター合戦をしているだけで、政府としては、対話路線を推し進めるティラーソン・マチス路線に強硬に反対も唱えていない。だから安倍首相と合えば制裁強化!!のように報じられ、帰ってきたらすぐ対話もあり、といってきた。


トランプは人を見て、いやらしく・えげつなく対応する。習近平氏や文在寅氏にはそれなりの、相手からバカにされないような対応を行ってきているし、尊敬も示している。


安倍首相との関係を見ると、評判の暴露本『Fire and Fury』中の、トランプの人間関係のパターン、周囲には絶対の忠誠を誓わせるくせに、忠誠を示す者に残酷な仕打ちをする。また、人を利用したいときにはチャーミングになって仲良くなるが、いったん利用価値がなくなった者へは非常に冷淡になるがまさにそのまま当てはまる。


トランプの陰できゃんきゃん吠えて、国内では偉そうに強いリーダーポーズをとり危機を煽って改憲利用の目論見は外れまくるだろう。




9日、2015年12月以来、約2年ぶりの開催となった韓国と北朝鮮の高官級会談。南北の軍事境界線にある板門店の韓国側施設「平和の家」で午前10時から始まり、韓国代表団は北朝鮮が平昌冬季五輪に選手団や応援団、芸術団などを派遣し、正式参加を表明したと明らかにした。


■ハシゴを外された安倍外交


 韓国側は北に対し、五輪での南北選手団の合同入場行進などを要望したほか、非核化に向けた対話再開なども提案したが、北からは特別な反応はなかった。一方、会談の冒頭、韓国の趙明均統一相が「急がず根気を持って臨み、良い結果を出したい」と発言すると、北の祖国平和統一委員会(祖平統)の李善権委員長は「同胞に新年の素晴らしい結果を届けられるようにしたい」と応じ、西海(黄海)地区の南北間軍通信回線を再開すると表明したという。


 何はともあれ、北に対する主に日米両国の圧力一辺倒の強硬姿勢による一触即発の緊張状態が一時的にも和らいだのは間違いなく、世界もホッと胸をなで下ろしたに違いない。中国やロシアでは早速、今回の南北会談が緊張緩和につながる――と高く評価する声が広がっているが、なぜか、この状況を歓迎していないのが安倍政権だ。


菅官房長官は北の五輪参加意向の報道を受けても「日米韓が連携しながら、北朝鮮に政策を変えさせるためにあらゆる手段を講じて圧力をかけていきたい」と言い、政権、与党からは「五輪参加は核・ミサイル開発のための時間稼ぎ」「おそらく北は何らかの条件を隠している」とケチョンケチョン。


 森友、加計問題で野党の追及をノラリクラリと「時間稼ぎ」で逃げまくっていた政府、与党がよくぞ言えたものだが、安倍政権にとっては南北交渉がうまくいけば、北の脅威を煽って憲法改正につなげる手法が使えなくなるから必死なのだろう。まったく、どうしようもない極右政権だが、北の平昌冬季五輪への参加表明にはもっと深い意味が込められているのだ。


「見返りもないまま、北が早々に五輪参加を言い出すはずがない。裏で約束事があると考えるのが当然です。何らかの確約がなければ、有力な外交カードをみすみす手放すことになりますからね。米国は『時間の無駄』と一蹴してきたトランプ大統領がここにきて『問題はない』と態度を軟化させていることから、可能性があるのは『米朝ロ』の3者会談でしょう。ロシアは今も水面下で北との貿易を続けているし、トランプ大統領のロシアゲート疑惑のカギを握る国です。ウラジオストクで、トランプ、金正恩、プーチンが3者会談を行うなんて話も流れ始めた。ハシゴを外された安倍政権は真っ青でしょう」(外務省担当記者)


元外交官の天木直人氏はこう言う。


「トランプ大統領は『南北対話を100%支持』と言っているわけですよ。『米国と完全に一致』と言っていた安倍首相は一体、どうするのでしょうか。焦りまくって、北はケシカランと叫んでいるが、安倍外交がまったく機能していないことがハッキリしたわけです」


 北朝鮮危機を理由にした改憲がオシマイになる日は近い。


頼りのトランプにも寝返られ、国内だけでも情報操作したいところだろう。陰謀説まがいの隠し条件だのなんだのと言っても、日本は鼻から相手にされていないのだ。


平和国家日本の本道を外さず、対話に勤める発言と努力をしていれば、こんな恥ずかしいことにはならなかっただろうに。 平和憲法はこれからもっと国際社会で日本の立場を高くしてゆくかなめともなる。まず、現行憲法を理解し、使いこなすことこそ再考すべきだ。

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