密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

北朝鮮と無条件対話へ 猛獣使いティラーソンの手腕

対話なき制裁強弁のイケイケ安倍首相との友情を尻目に、猛獣使いティラーソンは、事態の収拾に力を強めている。


ワシントン(CNN) 米国のティラーソン国務長官は12日、ワシントン市内での講演で、核・ミサイル実験を繰り返す北朝鮮に対し、米国は前提条件なしで対話を始める用意があると呼び掛けた。


ティラーソン氏は北朝鮮に「とにかく会おう。天気の話がしたいならそれもいい。そちらが四角いテーブルにするか丸いテーブルにするかで熱くなっていたらその話でもいい。少なくとも直接顔を合わせ、一緒にどこを目指せるかという見通しを検討しよう」と語り掛けた。


対話を始める前にまず兵器を放棄しろと要求するのは無理な話だと主張し、トランプ米大統領も同じ考えだと述べた。


ただし「何か条件があるとすれば」と前置きしたうえで、対話の最中に北朝鮮が核・ミサイル実験を強行すれば建設的な議論は難しくなると指摘。北朝鮮側に自粛期間の設定を求める構えを示した。


また、今までに北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と話し合ったことのある人は1人もいないとして、話し合いをどう始めるかが問題だと強調。まず正恩氏という人物を知り、北朝鮮の動き方、考え方を把握する必要があると語った。


坊々VS坊々の舌戦は、私的には金正恩の方がセンスが良く切れ味もいい。まあそんな彼らのつまらない口喧嘩で、何千万人の人生・生命が脅かされたいるのだけら、誰かが手綱を取らなければならない。一部で来年度辞任もささやかれているが、それでも今やアメリカの要石であるティラーソン国務長官は、グッと一歩を踏み出し、大人の態度で金正恩に対話を呼びかける。金正恩も、バカではない。話せる相手と自身のプライドと体制と命を守りつつの落とし所をつける機会を逃すとも思えない。


もう一人の坊々は蚊帳の外、、、、。

北朝鮮との対話再開を求める拉致被害者やその家族が相次いで鬼籍に入った。曽我ひとみさん(58)の夫のチャールズ・ジェンキンスさん(享年77)は致死性不整脈で逝去。増元るみ子さん(拉致当時24)の母親の信子さん(享年90)は、愛娘との再会を果たすことなく心不全でこの世を去った。


 安倍首相はつい最近も「全ての拉致被害者のご家族が肉親を抱きしめる日まで私の使命は終わりません」と言っていたが、口先だけなのは明々白々だ。軍事圧力を強めるトランプ米大統領のお先棒を担いで「100%支持する」と同調し、「国難」と煽り立てて北朝鮮を刺激している。


 北朝鮮籍とみられる木造船の漂流をめぐり、自民党は「核実験・ミサイル問題対策本部」と「拉致問題対策本部」の下に合同チームを新設。岸田政調会長が座長を務め、対応策を講じるというが、北朝鮮に拳を振り上げ続けて活路が見いだせるのか。米国はとうに対話再開に向けて動き出している。


北朝鮮は核・ミサイル開発に猛進する一方、あらゆるチャンネルを通じて米国との対話再開を模索してきた。トランプ政権が発足した1月以降、政権に近い有識者と次々に接触。意見交換を打診し、ノルウェーやフィンランド、スイスなど欧州各地で非公式会合を重ねている。国連のフェルトマン事務次長(政治局長)の訪朝受け入れもその一環で、「さまざまなレベルでの往来を通じた意思疎通」の定例化で合意した。


「フェルトマン氏は米国務省出身で、米国の意向もくんで動いているとみていい。彼らが持ち込んだ提案は来年2月開催の平昌五輪へ北朝鮮選手を派遣し、五輪開催中は核・ミサイル開発実験を休止。“休戦モード”に切り替えて米朝対話を再開するというものです」(外交事情通)


 朝鮮労働党の金正恩委員長は恒例の「新年の辞」で、ICBM(大陸間弾道ミサイル)と核兵力の完成を誇示するとみられている。国内向けのセレモニーだ。


「米国の最大懸念は、東海岸を含む米本土を射程に収めるICBMの実戦配備です。これさえ阻止できれば、対話再開は可能だという段階までハードルを下げてきている。裏を返せば、日本などに向けられた中長距離ミサイルや核保有を容認する可能性があるということです」(軍事関係者)


 米国第一のトランプはビジネスマンであり、役者だ。来日中は安倍首相との蜜月演出に精を出していたが、日本を飛び立った途端、態度を一変させた。安倍首相のハシゴを外すくらいヘでもない。米国追従一辺倒で、北朝鮮の眼中にもない安倍首相はどうするつもりなのか。


未だトランプをまともな人物と認識しての高評価にはいささか異論があるが、トランプは非常に不安定で朝と夕方と真夜中(この時間にツイッターを発信するので、妄想含みになる)で言うことが違うのは周知の事実。”安倍首相のハシゴを外すくらいヘでもない”どころか、梯子をかけたことさへわ知れているだろう。


しかし、自分の評判を結構気にするトランプは、誰かがうまくやるなら、そしてそれが自分の高評価に繋がるなら丸投げもあり得る。
こうしたトランプの性格を注意深く理解し、トランプハンドラーとなっているのが、ティラーソン国務長官。CNNの記事を見ても、分厚い人間的なキャパセティーが窺える。


お軽く薄いキャパセティーの安倍首相は自らの無謀な強気と、友達選びの失敗のツケを払わされるのか?安倍首相はどうでもいいが、その結果日本の国土と人々の命が危険に晒され続けるのは、うんざりだろう。


この吠えるだけのスピッツ安倍を政権から下ろし、ティラーソン並みの大人の対応で、日本と北朝鮮の間の信頼関係を気づき(そんな人いない?イヤイヤ、志位さんならやってくれそうだと思うので、連立政権に共産党を加えてほしい、きっといい仕事をしてくれるはず)、拉致被害者の捜索と返還を促し、ミサイルでにらみ合う必要はないと納得させることこそ、次の日本の首相がやるべきことだ。


ところが、日本の国民はこんな見え透いた国内向けの北の脅威論に脅かされ、安倍政権の支持率を上げてしまうのだから、如何ともしがたい。


使えない武器を前払いで、いつ届くかも約束されない(これが危機への対応か??)トランプビジネスサービスをしても、真の防衛にはならない。


自分の国は自分たちで守る、自分の命は自分で守る、それにはどうしたらいいか? 安倍政権の支持率を下げ、野党が頼りない、野党は素人で経済がダメ、などと言う自民党の振りまく印象操作に騙されず、立憲民主党を中心とした野党統一候補に投票し、かつ、決して共産党を弱体化させず、自民党を下野させ、新政権で、改めて北朝鮮と、いや中国や韓国ともきちんと向き合う新生日本をアピールすることだと思う。


追記
15日、東京新聞の記事、

【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は15日、北朝鮮の核・ミサイル問題を討議する閣僚級会合を開催した。議長の河野太郎外相は「国際社会は核武装した北朝鮮を受け入れない」と表明し、最大限の圧力を加えて核放棄に追い込む必要性を訴えた。ティラーソン米国務長官は米国防衛のために全力を挙げるとしながら「外交的解決を望む」と述べ、北朝鮮に核・ミサイル開発の中止と対話の席に着くよう促した。北朝鮮の慈成男国連大使が出席した。こうした会合への出席は異例。
 ティラーソン氏は日米外相会談で「直接意見を伝えられる機会を設けることができた」と述べ、歓迎する意向を表明した。
情勢が見えず、浮いているのは日本の方。河野外相は、ティラーソンのワイントン講演
での発言を聞いていないのか?虎の威を借る狐が騒ぎすぎ。

PVアクセスランキング にほんブログ村


ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。


にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

にほんブログ村

人気ブログランキングへ