密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

マティス氏外交的解決への努力、漁夫の利を喜ぶ麻生氏 トランプ・シンゾーはゴルフ

舌禍の人麻生太郎氏、自分の本音をつくづく隠せない人なのだろう。
衆院選で、自民党は引き続き284議席をいただいた。衆議院(議員の定数)は(今回から)10議席減っており、占有率だと前よりはるかに良くなった。
いわゆる左翼勢力が3割を切った歴史はこれまで1回もない。今回は共産党と立憲だか護憲だか知らないが、あの政党が左翼との前提で計算して、社民党が2議席で(立憲民主党と共産、社民の合計で)69(議席)。(定数)465分の69。2割切った。明らかに北朝鮮のお陰もある。特に日本海側で遊説をしていると、つくづくそう思った。
と述べたそうな。

悦に入って立て板に水。権力ボケの平和ボケ?
日本海を眺めながらその向こうの北朝鮮を思い、選挙の有利に思いをはせるなど、つくづく平和をかみしめているみたいだ。野党からは批判の声だが、こちらもどうも、、、。
麻生太郎財務相「北朝鮮のおかげ」発言 野党から批判相次ぐ - 産経ニュース
立憲民主党の長妻昭代表代行は27日午前、国会内で記者団に「とんでもない発言だ。国会を開いて追及をし、(発言の)撤回、謝罪を求めていきたい」「わが国が北朝鮮の核とミサイルの脅威にさらされていると自民党も強調していた。危機を利用したと受け取られかねない」とも指摘した。また、立憲民主党について麻生氏が「左翼」と言及したこと対しては「左翼とレッテルを貼るのは非常に思考パターンが古い」とも語った。
希望の党の玉木雄一郎衆院議員「常識的に不謹慎ではないか。北朝鮮のミサイルが日本に対する脅威になっていることは事実だが、そのおかげで選挙に勝ったというのは、副総理の言葉としては正直、いかがなものか」
これについては、野党が発言撤回・謝罪を要求したり、不謹慎となじったりというのはピントがずれている。発言撤回などさせてはいけない。この発言は、政権首脳の北朝鮮危機の認識がこの程度であることを証明している。Jアラートをを使い、愚かな避難訓練までさせ、国民を不必要に動揺させ、そんな危機状態を作り上げて選挙の票を稼ぎながら、アメリカ大統領と到着早々ゴルフという、どこが危機?という対応をしている安倍政権。
こうした自己都合危機の本音が漏れた発言は、もっと大きな責任に繋げなくてはならない。


それから、左翼と言われたとかなんとか、さ末で意味のないプライド? シロアリ呼ばわりをされても大道につき候補を取り下げ、結果議席を減らした共産党を見習ったらいかがか?こんなつまらないことをやっていれば、また国民に見放される。


さて、日本の議員諸氏がこうした平和的な言葉遊びに興じ、安倍首相は、いそいそと接待ゴルフの準備に余念がない中、真の仕事人が北朝鮮国境を間近に訪れている。

マティス米国防長官が朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)を視察


CNN) 米国のマティス国防長官は27日、韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)を視察した。米国と韓国による「外交的解決」に向けた取り組みを通じ、北朝鮮の「向こう見ずな振る舞い」に対応する意向を示した。
北朝鮮の高官は先ごろ、平壌でCNNの単独取材に対し、太平洋上での水爆実験に言及した北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相の発言について、「文字通りに受け止めるべき」だと語っていた。
マティス国防長官は「国連安全保障理事会の全会一致による非難決議にもかかわらず、北朝鮮は依然として地域と世界の平和に脅威を及ぼし続けている」と指摘。ティラーソン米国務長官の言葉を借りつつ「我々の目的は戦争ではない。完全で検証可能かつ不可逆的な朝鮮半島の非核化だ」と語った。
同長官の発言中、北朝鮮側からは政治宣伝のための歌が、韓国側からはKポップの楽曲がそれぞれ流れてきた。
マティス氏は、米韓両軍の司令官とともにDMZ内の監視所を視察。続いて南北軍事境界線上の板門店の韓国側にある「自由の家」を訪れ、北緯38度線の北側を警備する北朝鮮軍兵士らの姿を確認した。
DMZから戻った後は、ソウルにある龍山米軍基地で米韓両軍の兵士に向かって演説。外交的解決を目指し両国が「可能な限りの努力をしている」と述べる一方、軍事力の存在が外交戦略の鍵を握るとの見解も表明。外交官の背後を「陸海空軍の強力な兵士で支える必要がある」と主張した。


これが歴戦の勇士・司令官の現実感覚である。米軍の実践トップはまず、兵士の命の重さを思う。一兵卒も無駄死にさせてはならないのだ。これが、自国兵士及び市民の命を、偉大な国家という国民不在の意味のないものへの幻想の元、命を湯水のごとく費やし、最後は全く無意味な死を強要した大戦下の日本軍部との違いだ。そして現在でも、日本政府にとって、人の命はただの駒である。


日本の首脳部は、自分たちの思惑のため、選挙のため、いいように国民を動かし操ることを当然と心得ている。これは日本支配層の悪しきDNAだ。そして、お上のやることに従うのが一番というのも日本国民の悪しきDNAだ。


安倍氏の危機意識は、自分の中での英雄的強いリーダー幻想でそれを演じているだけで、その実、本当の危険に際して鈍感な、典型的戦後日本人。


だいぶ前アメリカの記事で、米警察官からのレポートで、日本人留学生のとる危険な行動として、銃撃などに遭遇した際、実感が持てず、好奇心を優先させる行動をとるという指摘があった。銃の知識はある、当たれば死ぬとわかってもいる。それでもその危険と結果への実感がないため身を乗り出したりフラフラ前に出たりして警官を困らせる、映画の中の1シーンのごとき認識を持って行動しまうという。


安倍氏の勇ましい言葉、強気な姿勢を見るにつけ、同じような乖離を感じる。安倍氏の頭の中には、国益という国際社会への影響力増大と、企業収益、そして自分への賞賛、歴史に名を残すということ占められ、破壊された街や若者の死体、残された家族の悲嘆などは一切想定外、どれだけ危機を煽っても、どこかでまさかそこまでと思っている。


ロン・ヤス会談をなぞって、トランプを別荘かどこかへ招こうと提案したが、ホワイトハウスに断られたそうだ。理由は多々あるだろうが、まず第一はセキュリティーの困難さ。
そのため実現のためには、アメリカはセキュリティーシステムを組み、隊員の増員をし、ナン億ドルの余計な税金を使うことになる。その費用はマールラーゴの比ではない。


テロだテロだと騒いでおいて、しかも解散総選挙まで打っておいて、その直後のこの提案
、結局テロは起こらないと思っている。アメリカは起こることを想定して万全を期すのが当然で、大丈夫ですよ日本の警察は優秀、国民はおとなしく、銃規制も行き届いてますから、なんて言われても、他国の警備体制などあてにはしない。


私は、安倍晋三という人物に日本が守れるなどという幻想を持つ人がいることが信じられない。


麻生氏の軽口も同じ。ナチス被害者の凄惨な状況をわが身、我が家族のものとしてイメージできず、ナチスに学べと口にする。映画、時計仕掛けのオレンジのように、ホロコースト被害者の映像やを生還者の証言を、収容所の良好さを示すプロパガンダに利用され、演奏直後に処刑されたユダヤ人カルテットを聞かせながら、ずっと見せ続けたい。


自分たちに都合のいい幻想の一方的な観点で、現実をこねくり回し、これも国同士の争いの結果、その大きさ悲惨さに、実感を持てない多くの国民を誘導する。


今回の選挙の結果を受け、安倍氏はより理不尽な力技で国会無力化をし始めている。
公約の幼児教育無償化(塚本幼稚園健在なら申し越し違っていたのだろうが)も有名無実となりそうだ。そしてそれはわかりきっていたことだ。そうなることを国民が望んだということだ。棄権や白票も、安倍政権への信任となることもわかりきっていた。


国会が全く無力と化し、すべての法案は多数決で通過。野党の森加計追求は、危機意識のない反日行動と喩やされ退けられる。
国民の大多数が、これだけ酷い政治、見え透いた口先公約、を2度も3度もやられて、それでも懲りない日本国民が、一体どこで見切りをつけるのか、それが今一番興味のあるところである。ただ、見切りをつけた時、すでに民主主義が機能しなくなっている可能性がある。緊急事態条項は独裁完成への片道切符だ。 


次期参議院選挙ではっきり自民党にNOを突きつけなくては、もう歯止めさへきかな区なるだろう。


民進系無所属の方々にお願いする。立民と希望の橋渡しなどしないでほしい。
そうなれば、希望を自民補完勢力とし、選挙協力を拒み、しかし、無所属・立民を助けた
共産党を裏切り、また同じサイクル、共産党と共闘は嫌だ勢力の参入を許し、ガタガタし国民の嫌気を起こされ、安倍与党の大勝になる。


民進党は中道保守からプチ右翼までの受け皿政党になればいい。つまり希望離脱組の受け皿。立憲民主党は、市民連合との連携を通じ共産・社民と協力路線をより強化してほしい。


民進党の仲間意識などどうでもいい。くれぐれも余計なことをしないことだ。


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