密接な関係にある他国から

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接待ゴルフぐらいでトランプは懐柔できない。ドナルド・シンゾー友情の温度差

安倍首相の接待作戦は、国内メディアトップには大成功しているが、海外のトップには果たして、いかがなものだろうか?


自分の地元に、親友ウラジミールを招いて、温泉と美食の接待。ロシア人であるウラジミール・プーチンは温泉は嫌いでないはずだが、お断りされ、二匹目のドジョウ?柴犬も断られ、経済協力 総額3000億円規模を約束させられ、北方領土はロシア固有の領地と明言された。


さて、親友ドナルドは、有名プロとのお手合わせで、気を良くして日米自由貿易協定(FTA)の開始要求を緩めてくれるだろうか?

安倍首相の“接待ゴルフ”に厳しい視線が向けられている。11月5~7日の日程で初来日するトランプ大統領は、横田基地に到着すると、その足で東京五輪のゴルフ会場の霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉・川越市)に向かう。そこで世界4位の松山英樹を交えてラウンドする予定だ。松山がホスト役を務めることになったのは、トランプの“ご指名”だったようだ。


「松山は優勝こそ逃しましたが、今年8月の全米プロゴルフ選手権で最終日の途中までトップに立った。米国内でも超有名人です。とくにアプローチショットの腕前は世界のトップクラスといわれます。官邸はトランプ大統領が松山にアプローチの手ほどきを受けたがっていることを聞きつけ、松山をホストに招いた。事実上の“コースレッスン”をさせるといわれています」(外交関係者)


 シングルプレーヤーのトランプは身長191センチの巨体でドライバーを250ヤード飛ばす。しかし、アプローチが苦手らしく、安倍首相は今年2月の訪米後、トランプと回ったゴルフを振り返り、「(彼が苦手だったのは)アプローチショットですね。激しく悔しがっていた」とテレビで語った。つまり、トランプのご機嫌を取るためにアプローチを得意とする松山を担ぎ出したことになる。


接待ゴルフのヨイショで安倍首相はトランプから何を引き出そうというのか。


 元外交官の天木直人氏が言う。


「今回の日米首脳会談は北朝鮮への対応が主要議題になるといわれています。当然、北朝鮮問題は議題には上るでしょうが、今回、トランプ大統領が来日する最大の目的は日米自由貿易協定(FTA)の開始要求です。日本の牛肉市場の開放を狙って圧力を強めてくるのは間違いない。安倍首相はそれを少しでも緩和してもらうために、松山選手を交えてゴルフをやろうとしているのでしょう。正面から日米地位協定の見直しでも切り出すならまだしも、ビジネスの商談みたいな接待ゴルフに付き合わされる松山選手はお気の毒です」


 安倍首相は1983年の中曽根首相とレーガン大統領の「ロン・ヤス会談」みたいに、トランプを自分の別荘に招いて「ドナルド・シンゾー会談」がやりたかった。それをホワイトハウスに拒否され、松山にお鉢が回ってきたらしい。ダシに使われる松山がますます気の毒になる。


トランプは、非常に手強く、いやらしく、押しの強いネゴシエーターである。『ありがとう』と握った相手の手を握りつぶして喜ぶタイプ。
サービスはサービス、ビジネスはビジネス。どれだけ素晴らしい接待をしても、彼に利益を与えなければ、無に帰す。加えて、国内人気低迷のトランプは、彼の支持層である農村地帯のファーマーの失望を買うわけにはいかない。
うんとサービスして、親友のつもりで、また何か巻き上げられるのではないか、と思うのは考えすぎだろうか?



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