密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

選挙は地域コミュニティー 希望の党候補者に国替えの残酷

東京の候補者リストを見ていて、違和感。東京都なのに前歴が熊本県議。どうやって票を集めるんだろう? この候補の”国替え”は小池希望の党の方針らしい。
小池氏のやり方は、個人を無視、チェス盤の上で自由に操れるコマのような扱いだ。
捨て駒のポーンは惨めである。しかもクイーンは盤の外。

小池百合子東京都知事が代表を務める「希望の党」が3日に発表した第1次公認候補192人の中には、本来の地盤ではない選挙区からの出馬を迫られた立候補予定者が少なくない。単独政権を目指し、民進党や日本維新の会出身者の合流など調整を短期間で進めた結果だが、突然の“国替え”となった陣営は不安を抱えての船出となる。それぞれの事情を追った。


「政権交代に向けた大切な選挙。小池知事とは日本新党以来の仲間です」。第1次公認候補発表から一夜明けた4日早朝、東京都昭島市のJR昭島駅前で、古巣の山梨1区からの出馬を考えていた矢先に東京25区に国替えとなった維新前職の小沢鋭仁氏が通勤客らにアピールした。


 「25区と聞いてびっくりした」とビラものぼりも用意できていない中での“希望公認予定候補者”としての初の街頭演説。小沢氏は「全力を尽くします」と決意を語るが、陣営幹部は「距離が近いだけで縁もゆかりもない」と不安を隠さない。


未練断ち切る
 故羽田孜元首相の後継として千曲川沿いの長野3区から立候補を予定していた民進元職の寺島義幸氏は、民進前職との公認争いの末、峠を越えた同4区へ。「流れを受け入れるしかないが、もやもやしたものは残る」と後援会幹部はぼやくが、寺島氏は「羽田さんの思いを引き継ぎ、しっかり戦いたい」と未練を断ち切る。


 維新元職の大熊利昭氏は、文京区などからなる東京2区から出馬できなくなり、茨城県北部の茨城4区へ。希望と維新が東京、大阪でそれぞれ対立候補を立てない「すみ分け」を決めたあおりとみられ、4日に茨城入りして記者会見に臨む。「落下傘ですが、よろしくお願いします」


 「奈良3区から立候補を予定している前川です」。公認発表の前夜、奈良2区で出馬を目指していた元参院議員の新人、前川清成氏は3区の奈良県橿原市でマイクを握った。民進から希望に公認申請したものの、名簿の2区には別の新人の名前があったため。1日に開設したばかりの事務所を橿原市内に移す。


涙こみあげた
 東京23区から出馬予定だった民進元職の櫛渕万里氏は、維新から移ってきた新人に取られ、都心をはさんだ反対側の千葉3区に移る。衆院解散前の週末は地元の町田市でみこしをかつぐなどしただけに「涙がこみあげました」。それでもフェイスブックに「臨機応変が政治家にも大切な資質」と書き込んで気持ちを新たにし、「森友・加計問題をうやむやにできない」と決意を口にした。【川辺和将、松本光樹、玉腰美那子】


議員は地元の声を国政に届ける期待を担っているし、それが大きな保証となる。それを捨てさせて党の思惑でいじり、その党も”生まれたばかりの党でございます”なんだから、国替えされて傲然とする候補が気の毒だ。自分の党から立候補する人間の、個性を無視、人間的つながりを無視し、本当に勝たせる気があるかと疑いたくなる。
(東京新聞10月4日記事より)
候補者調整では、希望の党が独自で準備してきた候補者がおおむね公認されたのに対し、民進党側は大幅な譲歩を余儀なくされた。


 191人の小選挙区候補のうち、民進党が公認候補を内定していた48選挙区で別の候補者が公認された。秋田1区の寺田学氏が比例単独候補に転出し、奈良2区で内定していた前川清成元参院議員が3区に転出するなど「すみ分け」も行われたが、大半は「排除」された。


それでも2年間かけて行われてきたや東京党の進んだ地方は女王さまのご威光が届かないらしい。


北海道では前職4人中、希望の党に合流したのは松木謙公氏(北海道2区)のみ。荒井聡元首相補佐官(北海道3区)、佐々木隆博氏(北海道6区)は3日、立憲民主党公認での出馬を表明。無所属で戦う逢坂誠二元首相補佐官(北海道8区)も選挙後に合流する。


 新潟県では黒岩宇洋氏(新潟3区)が9月末にいったん希望の党入りを表明したが、支持者らの反対などで撤回した。新潟県は1次公認では希望の党の公認はゼロだった。


希望の党は安倍政権対立と言いながら、やはり民進党リベラル潰しに主眼を置いているように見える。


希望の公認発表記者会見で、細野氏は、新党参加議員とは安全保障分野で距離があったと振り返り、「これまで仲間だったという意味で非常につらいが、政党のあり方の根源に関わる。正々堂々と戦うということに尽きる」と語った。同席した玄葉氏は「民進党は政権を担いうる受け皿になるには、ちょっと『左』によりすぎていた」と論評した。


枝野氏は、民進党の”仲間”には対立候補を立てないとしている、共産党は大量の候補を取り下げた、それに引き換え、彼らの醜さはなんだ?結局民進党内の勢力争いのレベルを出ていない。


こうした民進保守派のエゴと、小池氏のエゴが、多くの候補を捨て駒のポーン扱いにしてしまっている。


国民は結局人柄、人間性を見る。嘘つきや独裁者や仲間の背を刺すような輩に国の舵取りを任せてはいけない。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ