密接な関係にある他国から

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トランプ2つの敗北とブーメランと国民的スポーツプレーヤーたちとの全面対立、悔し紛れの正恩挑発ツイートを警戒

このところ、トランプは腐っている。ついにオバマケア潰しが失敗、オバマケア代替案の上院通過絶望的になった。 共和党で3人目の反対も出た。
これは、何かと言うとオバマ氏と張り合うというか、オバマ業績潰しにこだわるトランプにとって、相当痛い、かつ腹立たしいことだ。

もう一つは、アラバマ州の上院議員補選への共和党候補選びでトランプが推していた候補が敗北したことだ。

米アラバマ(Alabama)州で26日、ジェフ・セッションズ(Jeff Sessions)上院議員の辞任に伴う補欠選挙の共和党予備選の決戦投票が行われ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が推すルーサー・ストレンジ(Luther Strange)上院議員がポピュリストのロイ・ムーア(Roy Moore)元同州最高裁判事に敗れた。米政界に衝撃が走るとみられている。


 FOXニュース(Fox News)やCNNテレビなど米報道各社によると、半数以上の選挙区の開票が進んだ段階でムーア氏は56.7%の票を獲得。トランプ氏が推し選挙集会にも駆けつけたストレンジ氏は43.3%にとどまっている。


 ストレンジ氏は今年、トランプ大統領に司法長官に指名されたセッションズ氏の辞任を受けて、暫定的に上院議員に指名されていた。


日本ではピンとこないだろうが、例えば自民党からの辞任に伴う参議院の補選候補を選ぶのに、安倍総理が推薦していた候補が、石破氏が推薦していた候補に、党内の投票で敗れる、という状態と思って欲しい。完全なる求心力の低下を物語る事象。


加えて、トランプの娘イバンカとその夫クシュナーが(二人ともホワイトハウス高官の地位にいる)、自分の個人メールを公務に示諭していたことが発覚。しつこくしつこく、ヒラリーが自分のメールを公務で使用したことを攻撃し、ヒラリーを刑務所へ!!と選挙中も大キャンペーンを展開し続けたトランプの特大ブーメラン。
クシュナーをめぐっては、ロシアによる大統領選介入疑惑の捜査に絡み、同氏とロシア側とのつながりを懸念したトランプ氏の弁護士らが、上級顧問から退くよう進言していたとの報道もある。


そして、プロフットボールNFLとも「全面対決」
ことの発端は昨年のシーズンに、3人のアフリカ系選手が恒例の試合前の国歌斉唱時に白人警官による黒人への暴力に抗議するため片膝をついて起立しなかった。トランプが22日に南部アラバマ州で行った演説で「国旗を侮辱した」と激しく批判。「オーナーは起立しなかった選手に、”お前はクビだ!(=You're fired!はトランプのテレビ番組の決め台詞)”というべきだ」「ファンは試合をボイコットするべきだ」などと大馬鹿な主張した。


これを受けて、多くのプロフットボール選手が、猛反発し、24日の最初の試合となった英ロンドンで開催されたジャクソンビル・ジャガーズとボルチモア・レイブンズの対戦では、3人に習って、多くの選手が膝をつく一方、コーチらスタッフや選手の一部は立ったまま腕を組んだ。
ピッツバーグ・スティーラーズは、先発の大部分の選手が国歌斉唱時にはロッカールームに残ったままだった。そのほかの試合でも、20人以上の選手が国歌斉唱時に膝をつくなどした。

週末のNFLの試合では、国歌斉唱時に膝をつく選手が続出した


絶対負けないトランプは、NFL側の一連の抗議に態度を硬化させ、24日にはツイッターで「もしファンが選手たちによる国旗と国家に対する不敬な行動をやめるまで観戦に行くのをやめれば、変化は早く実現するだろう」と改めてボイコットを提唱した。


ただ、トランプ支持者の多くは、トランプよりフットボールプレイヤーを尊敬しているタイプの人が多いので、果たして大統領令?のボイコットはなるかどうか疑問だ。


こうした事実に負け惜しみの減らず口トランプは、「NFLの観客動員と視聴率は急降下している。試合が退屈であるのも一因だが、国を愛する多くのファンが離れたからだ」と攻撃。80%の国民のアイドル&ヒーローを敵に回したトランプ。


自分の党と国民的スポーツのヒーローたちの反逆、加えて通常の国民の不人気に加え、保守層のフットボールファンも敵に回し、逆ギレトランプがまた金正恩挑発ツイートを出すんじゃないかと心配だ。


共和党もいい加減この幼稚で危険な人物を大統領の座から退かせるべきだ。
Trump,You're fired!!!