密接な関係にある他国から

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昭恵夫人名誉顧問のNPOのイベントに主要官庁後援と70人の国会議員が顧問

書いてあった記事を、うっかり、アップが遅くなってしまった。とりあえずアップする
9月の初め、こういう記事を書いた。



<記事要点>
一宗教人の思想を後押し、”宣伝イベント”とする地球フェスタに、なんと内閣府以下ほぼ全省庁が後援している、ということへの疑義を投げかけている。
このFujisan地球フェスタ2017、「不二阿祖山太神宮」のお膝元から発信されている。
子供達に、大地に触れよう、稲作体験、大地踏みしめダンス?”イノチノリズム” 今甦る日本の誇りを推奨(内容未定)などのイベントが開催されている。
安倍昭恵氏を巫女様に仕立てて、一体どんな日本の歴史を伝え、 ”自分のことだけを考えていてはいけない!”と教え、何かのための自己犠牲、全体の奉仕者への素養を育てようとしているのか。特有の胡散臭さが漂う。
自由参加で、参加費もない。費用はどこから?? 官庁総出、国を挙げての応援。
そして、名誉顧問、顧問に名を連ねる70名あまりの国会議員の先生方。子供キャンプにしては、なんなのこの顧問連?


日本国内のNPO法人は平成29年7月時点で、認証法人51,704、認定法人1,026 これだけの数がある中、これほど政府から支援をもらえるNPOがどれほどあるのか。
NPO法人 地球と共に生きる会は農業をベースとして様々なアプローチを進める、南都留郡NPOが政権まるまるの支援を受けられる理由は?


このイベントに参加している子供達はどの程度の経済家庭かは知らないが、それをすべて無償でまかなえる支援を政府がしているなら、民間任せの子供食堂に相応のサポートをしてはどうか? 昭恵氏の個人的傾倒や理想主義にお金を使うより、もっと切実に必要としているところがある。顧問団の政治家たちは視点がズレまくっている。

昨日、日刊ゲンダイが、この件を記事に取り上げた。


森友学園と加計学園に関与したとされる安倍昭恵夫人。雲隠れしたまま説明責任から逃げ続けているが、またぞろ怪しげなイベントの広告塔を買って出ていることが明らかになった。10月14日から2日間の予定で熊本県で開催される「みんなのFUJISAN地球フェスタ“WA”2017」というイベントの名誉顧問を務めるのだ。顧問には石破茂氏、谷垣禎一氏といった国会議員もズラズラと名を連ね、内閣府、経産省、防衛省といった主要官庁のほとんどが後援団体になっている。


 フェスタの目的は協賛金を集めて復興支援に充てるというもの。単なる復興イベントといった感じもするが、イベントを仕切る実行委員長がちょっと変わった人物で、ネット上には“カルト教祖”などといった書き込みもある。渡邉政男氏といい、渡邉聖主の名前で山梨県富士吉田市にある宗教法人「不二阿祖山太神宮」の宮司を務めている。自ら「太神宮の聖主」を名乗るのもスゴイが、不二阿祖山太神宮は“幻の古代富士王朝”の中心にあったらしく、渡邉氏はその再建を進めているという。
で、実際にどんなことをしているのかといえば、祈祷をしたり、水を売って“再建資金”を稼いでいるらしい。「崇敬奉賛会」という会員組織もあり正会員は年間5000円以上、特別会員になるには年間4万円以上払う必要がある。


「我々は神道の宗教法人でありカルト団体ではありません。水を販売しているというのも正確な表現ではありません。瓦1枚500円の協賛金か初穂料をいただいた方にはペットボトル入りの『真名井の御神水』を1本お譲りしています。瓦2枚の方には2本、瓦3枚の方には3本という具合です」(不二阿祖山太神宮の担当者)


 にわかにピンとこないが、スピリチュアルなにおいがプンプン。昭恵夫人は山梨県の知人を通じて渡邉氏を紹介され、15年に不二阿祖山太神宮を参拝。2年前に渡邉氏が「FUJISAN地球フェスタWA」を企画すると、昭恵夫人は「未来の子供たちのために応援します」と名誉顧問の就任を快諾したという。


■政教分離の観点からも問題


 問題は怪しげなイベントを、政府や自治体がこぞって応援していることだろう。森友問題や加計問題と同じような構図が垣間見えてくる。今回のイベント開催地の阿蘇市職員も実行委員に名を連ねている。市の担当者に聞いた。


「昨年、御殿場で開催された同イベントを視察して今回の開催計画が持ち上がりました。(実行委員長の渡邉氏のカルト教祖の疑いについては)把握してません。あくまで熊本復興のためのイベントだと考えています」(阿蘇市観光課)


 宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が言う。


オカルト団体や悪徳セミナーなどが復興イベントなどを利用して資金や会員を集めることがあります。不二阿祖山太神宮がそういった類いのものかどうかは定かでありませんが、政府が支援するイベントを仕切ることは権威付けにもつながります。今回のイベントに何らかの宗教的要素が加えられているとしたら、結果的に昭恵夫人や政府がうまく利用されていることにもなります。政教分離の観点からも問題があると思います」


 名誉顧問の昭恵夫人は阿蘇市のイベントに現れるのだろうか。


結局、昭恵さんの何が問題なのかというと、国民に対して公平であるべき政治や官庁の支援を、彼女の関係でどんどん取り上げてしまうことなのだ。


昭恵さんがもう少し、政治の公平性に関心のある女性なら、自分の立場上、夫が現役総理大臣在職中に、そうあっちこっちで名誉**を引き受けてはいけないことが分かるだろう。しかし彼女は、彼女の特権的な立場を、何か(神)に選ばれたものの使命のように思い違いをしていることが、彼女の言動からよくわかる。また夫の晋三氏も、自分の特権が、国民から委託されてものだと理解していない節がある。まあ、母親からも”晋三は宿命の子”なんて言われて、安倍信者にはお家柄が違う、プリンスと持ち上げられ、いつしか自分が王家の末裔気分になっているのだろう。  


スピリッチュアルにハマる人は、どこが現実の自分に満足せず、自分を選ばれた者、特別の者と認識できる超自然にすがる。現実で筋が通らないことも、超自然ならOKなのだから天下無敵だ。現実を超越する自分への優越感、もちろんそういう世界で、解放され、自分の生活を豊かにするのは構わないが、反面そうしたことを仕掛ける側には利潤追求、影響力、支配力の行使という目的がついて回る。だから政治的影響力を背景に、”良かれと思って” 広告塔になるのは、やはり許されないことだ。 そうした自分の”良かれと思った”ことで、お友達だった籠池夫妻は、破産し、詐欺罪で逮捕拘禁されている。そのことについてもし、真剣に自分の責任を考えているのなら、そうホイホイと名誉**にはなれないと思うのだが、、、。


しかし、安倍晋三が政治の表舞台から消えれば、彼女は好きなだけユルフワ&スピリッチュアルなお仲間の名誉**を続けることができる。首相夫人と元首相夫人がどれほどネームバリューが違うかはわからないが、小さな範囲で自分の信じる、結晶やお水や大麻や稲作大地信仰をして、現代版アメノウズメを演じきればいい。


安倍夫妻が本当の私人となることこそが、”良かれと思う”が動機のユルフワ夫人にとっても、偉大になりたい・歴史に名を残したい妄執に大腸を苛まれる坊ちゃん総理にとっても、そして現在と未来の日本と国民にとっても、とても重要なことなのだ。



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