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わかっていない民進党 保守二大政党では国民騙しのおままごと

民進党代表選は、前原氏の党内支持が高いという。そこに慢心したか、以前は否定しなかった野党共闘の見直しを公言。この公言は、ピントのずれた民進党内部の多勢に寄り添うもので、国民の気持ちに寄り添うものではない。


民進党の聚落は共産党との協力のせいではなく、”共産党のせい”という勘違いが大きな一因。国民のために胸襟を開き、党の方針を変え、候補取り下げ選挙協力を行う共産党に、協力が迷惑、あまつさえシロアリ呼ばわりの、傲慢。政治云々よりまず人としての最低線の礼儀も逸脱している民進党の態度が反発を招いているとは思わないのだろうか? 


小沢氏のオリーブの木構想も、それぞれ議員の立場を考えての合理的提案だが、小沢アレルギーだかなんだか知らないが、一顧だにしない民進党。


打倒安倍政権のネックは、いつも民進党。いい加減疲れた。

共産と選挙協力 前原氏「見直す」民進代表選<2017年8月19日 朝刊>


民進党代表選(二十一日告示、九月一日投開票)に立候補を表明している前原誠司元外相は十八日夜のBSフジ番組で、次期衆院選での共産党との選挙協力について、見直す考えを表明した。枝野幸男元官房長官は同じ番組で、候補者調整を中心に連携を維持する考えを示した。
 
前原氏は「根本的な外交・安全保障、税の中心である消費税に関し、まったく意見の合わないところと選挙協力という話にはならない」と語った。


つまり財源を消費税に求めるか企業増税に求めるか、ということが共産党との大きな違いなわけだ。今まで、大企業は優遇され、トリクルダウンも起きず、雇用も安い非正規雇用ができる制度に変えられ、年金、医療費は削られ、受給年齢も挙げられ、消費税増税延期は選挙の人気取りに使われてきた。
一度くらい、財源を企業増税で国を動かしてみてほしい。
前原氏は、消費税が唯一の財源とすることの理由、共産党の主張する(多分、自由・社民も)企業増税ではなぜいけないのか、の明快な理由をも述べるべきである。


安全保障も改憲して武装強化。外交は?どこが違うか示してみろ。示せば国民の反発を買う対米従属路線維持が明らかになる。だから内容はいつもハッキリ言わない。
原発も、触れない。ずるいよこの人。


民進党は共産、自由、社民との野党四党による六月の党首会談では、衆院選に向けた候補者調整を急ぐ方針で合意している。


前原氏は番組後、記者団に「四党で交わしたものは重く受け止めるが、是非を含めて見直す。基本的には全選挙区に(独自の)候補者を立てる」と話した。

全選挙区に独自候補?!本当に自分たちの現在が全く見えていない。多分民進党内では、他党のために自分たちの立候補の機会が縮小されることへの不満があるのだろう。
これも党首選をにらんだ目先の人気取り。現実的ではないどころか、今の民進党では悲惨な結果を招くだろう。KYじゃなくJY(状況読めない)


”四党で交わしたものは重く受け止める”なら見直しはありえないだろう。今まで、どれだけ時間を費やして、牛歩の歩みで共闘態勢を進めてきたのか? そして共闘は進まない原因は常に民進党の、いろいろ理屈はいうが、自民党より共産党が嫌い、小沢氏が嫌い、という、全く大局観のない感情論と、連合に絡む、看板に偽りありの民進党の姿勢。論理的な共産党が、譲歩点を打ち出しそこで合意しても、また白紙に戻る。つまり共産党が嫌という理由。子供かよ!! 自分の非を認めず、”あんな人たちに負けるわけにいかない”と考える前原民進党は、まさに第二、いや第三流自民党。


だいたい政権交代可能な保守二大政党なんて意味をなさない。政権交代可能な、保守・革新の二大政党こそ意味がある。
アメリカの民主党と、共和党は、明らかに目指す社会が違う。 常時両党を支持している人たちも、明らかに違う。


共和党は、白人がほとんどで、基礎票を握る人々は、Foxニュースだけを見て情報判断する。有色人種の台頭にストレスを増大させる低所得白人層と、中南部の南北戦争以前から続く富裕層の子孫の大金持ちと彼らが持っている大企業が支持母体。
低所得者層に、有色人種への敵対を促し、社会保障を政府が限りなく請け負わない、小さな政府、新自由主義を目指す。堕胎禁止法制化が悲願である。


民進党支持者はすべての人種の混在。学者・学生・アーチスト・ミュージシャン・俳優・コメディアン・そしてLGTの支持が多い。大企業も新興のIT産業・シリコンバレーがサポートしている。オバマ大統領に倒産の危機を救われた自動車会社ゼネラルモータースも現在はトップから従業員まで民主党支持だ。 社会保障の充実、軍縮、国際協調を掲げる。
格差是正に取り組む。銃規制法制化が悲願である。


両党の違いは、党大会を見ても視覚的にはっきりわかるし、生活の嗜好も違う。
共和党候補者は、たとえワイン好きでも、ビールとバーベキュー、野球。フットボール観戦が大好き(オペラ・クラシック音楽鑑賞などもってのほか)、ということにしないといけない。大金持ちのくせに、インテリジェンスがないフリ(本当にない人も結構いるが)をする。軍経験がモノを言う(親のコネで従軍回避したやつほど、拳を振る上げ愛国心を強調する。)というように、高底両極の階層支持をまとめるために苦労している。


民主党候補者は、カジュアルであるが、知性も隠さない。ただしやはりワインの薀蓄を語るのは浮遊層低所得者層にはマイナス。カジュルフード=アメリカは踏襲されている。
人種偏見を憎み、性差別の撤廃、個人の選択の自由を掲げることが大事である。自由と民主主義、教育がすべての人に行き渡ることを目指す。


浮遊層も投票しやすい。こちらの政策にこりごりすれば、別を選べばいい。
これが、保守二大政党で、政策も大同小異。与党と野党第1党のおままごと。


保守二大政党なら、党内にいくつもの派閥意見の違いを持ってきた自民党一つで十分だった。民進党も前原代表なら、自民党の一会派前原派でいいではないか?


問題は、安部一強で、安部は姑息にも、党内カーストを確立させ、行政を私物化した。
自民党には、各会派で意見を戦わせる自浄能力がもはや無くなっている。
だから政権を変えるなら、社会民主主義を取り入れた政策を打ち出す、リベラルな連立政権が必要なのだ。 保守保守と、変わらないことが一番と、このまま地獄に突き進む庶民の暮らしを守るのみでは、一度きりの人生が謳歌できない、搾取されて終わってしまう。


長く縁の下の力持ちでい続けた枝野氏が代表になり、民進党をどのように引っ張るのか、は見ものであるが、記事のごとき発言をする前原代表では、党員の支持を得て国民の支持を失う。日本ファースト(右翼くさい!!)と連携なんて、どこまでぬるいのか!!


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