密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

サリンミサイル発言こそ、安倍氏のいい加減な国民扇動の証明

ニューズウィークの”シリアの真の問題は化学兵器ではない”という記事の中で、化学兵器化学兵器と目くじらをたてるが、実際リスクが多い割に、”効果”少ないと述べている。


大量に必殺のイメージが強いが、回復する人々も多いという。普通の空爆の方がよほど殺傷率は高い、という見解を示している。


筆者ポール・D・ミラー氏(クレメンツ国家安全保障センター副所長)の視点は、つまり化学兵器が非人道的というが、人道的な戦争を支持していると市民に思わせるための滑稽な幻想にすぎない。爆弾であれ、銃弾であれ、なたであれ、人の命を奪う行為は殺害だ。特定の兵器の使用を禁止することは、兵器を使う目的より兵器そのものに道徳的な重要性を与えてしまう。私たちは市民の大量殺戮に対し、殺害の手段に関係なく怒りを覚えるべきだ。〜というのである。



とても大切な視点であるので、ご興味のある方は全文を読んでいただきたいが、今回の着目点は、化学兵器が不安定で管理の難し不合理な兵器であるという指摘だ。


フセインなど、化学兵器を実際に使った人々が気付いたように、兵器としての扱いが難しい。理想的な気象条件という人間の力が及ばない要素に左右されるからだ。化学兵器は製造と安全な保管にコストがかかるが、特別に有用でもない。だからこそ、冷戦終結後に主要国はあっさりと全面的に禁止したのだ。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイルや隔壁機開発に血道をあげても、化学兵器を配備する理由がない。国内の反政府分子が武装しているというわけでもはない、かつ国土も狭く気象条件も砂漠の国と比べて不安定だ。


ではなぜ、安倍首相は”北朝鮮サリン搭載ミサイル”発言をしたのか? ミラー氏曰く紳士的戦争の規範から外れたとされる化学兵器に批判が行われている国際社会と、それを理由にした、単細胞トランプの突然シリア攻撃。その背景を利用した安倍総理。
国際法違反の化学兵器それ故トランプが同じ理由で北朝鮮爆撃をいつ行うかわからない+戦争がいつ起こっても不思議はない+国民の記憶に残るオーム・サリン事件の恐怖。 安倍氏は国民に国防危機と戦争の不安を巧妙に刷り込むために、わざわざサリンまで持ち出したのだ。

安倍晋三という人は、こうした大衆の心に付け入る術に驚くほど長けている。陰謀説を言う人もいるが、まあ非常に悪運が強いといえる。これだけ、国民に嘘を言い、そのボロが出始めると、素早く機会をとらえ、強引に目先を変えてもっと大きな嘘で人々を巻き込んでゆく。


今、彼は勝負時だと思っているだろう。降ってわいたような北朝鮮危機。すでに米中露の間ではことを納める方向に動いているが、目立ちたがりのスタンドプレーヤー・トランプの不規則発言(彼は天性のエンターテイナーであり、人を面白がらせ、興奮させることこそ信条という人物である)も手伝って、安倍はこれからも危機感・安全保障を前面に押し出すだろう。国の危機に森友どころではない!!と追及する野党を、まるで対局の見えない国賊の”甘口カレー”呼ばわりで、国民を味方につける気だ。できれば北朝鮮にまたミサイル実験を行って欲しいと思っているだろう。
知らぬは日本国民ばかりなり。日本と、諸外国の認識は大きくずれている。

このようにある部分が肥大して狡猾な人物、狂信と情念、コンプレックス、こうした要素は日本を破滅に導いた帝国軍部・指導者の悪しきDNAだ。

この男に騙され、また破滅の道に突き進む日本を絶対に見たくない。

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