密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍高支持率は海外大活躍の”印象”輸入 未だに外国に弱い日本の人々を利用

今日、直撃グッディという、トーク(ニュース?バラエティー?)番組をYouTubで見ることができた。
以前も一度見たことがあって、その時は、森友問題に財務省の元官僚?の才媛がコメントしたりしていて、面白かったので、期待していた。多分?安倍持ち上げ番組ではないのだろう(と思うが、、)ひとたび、安倍外遊に話が向くと、「安倍さんはプーチンさんと仲がいいんですね。ファーストネームで呼び合っているなどとはしゃいでいる。」


これにはゲスト?ロシア専門の筑波大学中村逸郎教授から、「ロシアではファーストネームで呼ぶことはない。」「プーチン氏は個人的関係とは捉えていない。」「先に安倍氏が名前で呼びかければ、であってプーチン氏からであれば、日本の首相のというアプローチである」などやんわり苦言を呈されても、その言葉を受けて、「まあ親しいからといって外交が、というわけにはいかないですねぇ、などとネタボケた言葉で受ける、女性アナウンサー(安藤優子さんだろうか?この人こんなしょうもない人だったっけ?)そして、またぞろ、「でもやはり相当の信頼関係が、、」とか、「二人だけで50分も北問題について話し合ったのは、やっぱり特別なんですか?」などと中村逸郎教授にふる。「濃密というか、外に漏らしたくない内容」と答えると、「ではプーチンさんは腹を割って話というような感じの人ではないのですか?」との、泣きたくなるような質問にも、教授「プーチンは嘘は言わないが、本当のことも言わない」と含みのある答え。


だいたい、どこの世界にお互い腹を割って話し合う国家の代表がいる?国益と相手国の利益、その折衷点を模索し、交換条件や恫喝や、タイミング、他の世界情勢とバランス、相手国の文化・宗教・歴史・人種構成にまで気をくばりながら、注意深く根気よく行うのが外交交渉。まともな指導者、国の代表なら、『嘘は言わないが、本当のことも言わない』が当たり前。もちろん誠意と善的な信頼関係が、真に大きな人間力を有した人物の真摯な態度で結ばれることもあるだろうが、そう多くはない。ほとんどは、長い関係性の間で培われる、実績に裏打ちされることによるだろう。 そんな外交交渉の場で、切れ者の元KGBがどうして、日本のボンクラ相手に腹を割って話さにゃいかんの?


3時間会談、うち90分は北方領土共同開発(返還ではない、日本が技術提供しお金も出すロシアのための”開発”だ)50分を北朝鮮。特別でもなんでもない。
特別というのは、トランプの当初の15分という時間設定を、膝を突き合わせ、2時間30分に及び、アジア情勢を分からせ、北朝鮮問題の難しさ危うさを説き、話し合った習近平氏の外交交渉。


まあ、話を番組に戻すと、この番組タイトルが振るっいて、『安倍首相に課されたミッション。北朝鮮の挑発を止められるのか?』ていうんだから、、、。がっくり肩が落ちる。


この安倍ミッション”云々”に、ロシアしか止められない!北朝鮮包囲網!!なんて勇ましい言葉も踊る。そんなに国際社会をまたにかけたミッションがやりたければ、ロシアの後イギリスなんぞに行かず、中国へ行くべきだし、同盟国である韓国にも行って、国境でも視察して、米韓合同訓練でも間近で見てきなさいよ!!!!!


中国が自国だけでは北朝鮮を止められないと言っているのは、自分たちが止めようとしても、米国がドンチャカドンチャカ威嚇したり、歴史的に侵略国であるどこぞの国が前のめりに虎視眈々とアメリカをけしかけ、自分も参戦しようと狙っている、と受け取られる行動をしていては、成るものも成さない。という意味だろう。


北朝鮮包囲網!!ってロシアと日本だけでは包囲網にもならないし、今ロシアとアメリカはシリアのことで最悪(とはいえプーチンはトランプのいろいろを握っているから、余裕あり。)韓国中国には歴史修正主義と上から目線の態度で、信頼は決してされない。どうやって包囲する? 


韓国とはオバマ・アメリカが仲立ち。中国は大人の対応。それでなんとかなっても、トランプに媚び媚びの舌の根も乾かないうちにプーチンにすりよるコウモリコッコがどうやってこの状況を好転できる?それより黙って何もするな、という方がより理にかなってる。


プーチンだって、安倍が、国連決議違反の北朝鮮への制裁強化を力んでいる横で、微妙に言葉を選び、一歩外して対話と6か国協議を提案(無法者トランプに対し、ここは正論で国際世論を味方につける?) 安倍首相、それを知らなかったんだろうねぇ。 イギリスで、(多分それを知って)カッカして6か国協議に絶対反対宣言。またやられたね、プーチンに(W)


そういえば、2016年ロシアのソチ非公式に訪問約2時間の首脳会談のうち通訳のみを交えた両首脳による会談35分間、プーチンの中では、安倍氏と”二人きり”は、三分の一以下の時間配分なのかもしれない。


しかし、こうしたTVの姿勢を見ていて、これでは、支持率が上がるわけだなぁ、と改めて納得した。なんか番組見ていると、すごい人みたいだもの、安倍さん。今な風に色んな局でバンバン流されたら、信じてしまうよね、日本は安倍さんが頼りだって。国内でわからない海外でのことを、ここぞとばかりに自画自賛、いやテレビに絶賛させているのだから。


悲しいかな、日本人は未だに、海外事には、おぼこ娘く、ナイーフで、劣等感+憧れみたいなものが根強いんだろう。そんな海外で颯爽と活躍する安倍さん素敵? 気楽に誰でもファーストネームで呼ぶなんて、アメリカ・カルチャーだけなんじゃないかな? 
他の先進国は案外もっとお行儀がいいし格式も礼儀も重んじる。
そしてアメリカ人でも誰彼構わずファーストネームで呼び合わない。アメリカは、そういう平等自由の国だよ!!と演出しているけど、やはり、そこに微妙な機微というのがあるのだ、実は。初対面では一応ファーストネームで呼ばず、相手からCall me Bobとか言われたら、こちらもOK Call me Jon で関係成立。
最初は丁寧に、敬称をつける(もちろん生活環境、土地、教育レベルなどで違う。)
相手と距離を保ちたい時は、自分からはCall me〜と言わなくてもいい。職場ではファミリーネーム(苗字)で呼び合う場合も多い。
だから安倍首相が誰彼構わず(しかも首脳クラスの人たちを)自分からいきなりファーストネームで呼んで、KYな人になっているのって、かなり恥ずかしい。


まあ、マナーだけでなく、安倍首相は決してタフなネゴシエーションなども、もちろんできていない、それどころか、プーチンには、笑顔(冷笑ですね)でフレンドリー?にされていい気になり、気がついたら、ババをつかまされている。 


国会でのおぼつかない弁舌、意味不明の理屈、感情的な答弁、逆ギレ。どれを取ってもネゴシエーションにも討論の基礎をなすディベートにも不適格。 


日本語のできない奴が英語で交渉などできるわけがない(官僚の書いた文章を読むだけにしても、あの変な、アクセントとか自己流?の盛り上げ方とか、得意らしいが全く垢抜けないボディーランゲージとか。その上、自然体の個性による人間的コミュニケーション能力もない(多分自分に自信がなくて根が臆病なんだろう)だからなんとなく、そういう能力が高そうな昭恵夫人を連れて行きたいんだろうね。)


強いものに媚びる、内弁慶ボンボン首相の一人よがり、いや本人も、実は海外では、たいしたことができないことはわかっているのだろう。それは席がガラガラの国連総会での演説や、しらけた空気に儀礼的な拍手の米両院議会での演説。その場の空気に身をおいていれば、いかに鈍感なナルシストでもわかる。しかし、その屈辱に耐え、それを国内に持ってきて、巧みに編集・偏向して、大成功の大絶賛に見せる。安倍さん流石、外交上手、世界の人気者と大騒ぎさせることを目論み、耐えているのだから、ある意味すごい執念だ。


だから、国内でまず気なると外遊する。しかし、毎回先進国での冷たい恥ずかしい空気では、さすがに耐えられないので、たくさんのお金をばらまくのだろう。なんだか悲しい。


しかしもっと悲しいのは、そうした人物の計算通りの”海外大活躍の印象輸入”に騙されて、支持率を上げさせ、選挙で勝たせ、問題点には目をつむり、政治の私物化を許し、隷属し、日本の国際社会における最大の評価(それは戦争をしない国であるということ)投げ捨てようとしている日本の国民だ。



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