密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

TOC条約はあえてテロについては外していた。共産:藤野保史議員質疑

21日衆議院法務委員会での藤野議員質疑が秀逸だった。何かと言うとTOC条約の批准を持ち出す政府与党だが、そのTOC条約はあえて、テロの取り締まりに言及しないことで決着したことを明らかにした。つまり、テロとは何か?という議論に決着がつかないこと、たとえひどい独裁政権に対して、クーデターを起こした市民。政府側からは彼らはテロリストである。しかし、果たしてクーデターはテロの当たるのか?など、多角的な視点での規定が必要である。故にTOC条約はあえてテロの取り締まり条項を抜いたのだ。


これで、都合が悪いと外国との条約を持ち出す政府与党の根本的な足元が崩れた。


赤旗新聞:共謀罪はテロ対策と無縁/TOC条約の政府説明批判 衆院法務委 藤野議員が質問
日本共産党の藤野保史議員は21日の衆院法務委員会で、安倍政権が「共謀罪」をつくる口実にしている国際組織犯罪防止条約(TOC条約)の起草当時の議論を示し、テロ対策の条約でないことを浮き彫りにしました。


同条約をめぐっては、国連の起草委員会でテロ犯罪を対象とするかが議論になり、日本政府交渉団が、他の主要国と並んで「テロリズムは対象とすべきでない」と主張(2000年7月)していたことが、交渉団の公電によって明らかになっています。


 藤野氏は、TOC条約の起草と同時並行で行われていたG8外相会合で、テロ対策の重要性が確認され、共同声明で、テロ対策に関する12の条約を締結することを各国に呼びかけていたことを示しました。


 同氏は、テロ対策を強調していたG8のメンバーのほとんどが、TOC条約の起草委員会では「テロ対策とは一線を画すべきだ」と主張していたとして、「TOC条約とテロ対策は別物だというのが、国際的な合意だったのではないか」とただしました。


 岸田文雄外相は、テロ犯罪と国際的な組織犯罪には関連性があるとの従来の答弁を繰り返すばかりで、まともな説明ができませんでした。


 藤野氏は、「関連があることと、議論の結果、外したことは全然違う」と述べ、“TOC条約はテロ対策”という事実に反する説明はやめるべきだと強調しました。


共謀罪質疑において、民進党の男性陣はちょつと熱くなりすぎていて、言葉遊びの迷路にのめり込んでいるように見える。与党の数の横暴が荒れ狂って、怒る気持ちもわかるけれど、、。しかし、見ている方は、例がわかりやすいものになればなるほど、くだらない言葉遊びに見えてしまう。ただ山尾議員は簡潔で、切り口も、『キノコ採り』や、『ぱらぱら・そもそも』発言などキャッチーな表現で本質的議論に引いて行く。


それにしても、あのヤジはなんとかならないのか? 男同士の怒鳴り合いでさへ見苦しいのに、女性に対して、男性が怒声を浴びせる。これは男女平等だとか(だから平等に野次られるべきなどというのは悪平等の見本だ)そんなもの以前の、文化的な国の最低線のマナー、男性の心得の問題だ。非常に醜悪だ。


しかし、藤野議員の質疑は(全体に共産党議員はそうだけど)感情的にならず、論理的で、質疑の組み立てがきちんとしている。そしてそれを裏付ける独自資料と裏付けがあるゆえに、ブレずに安定的に質疑を進め、与党もナメてかかれない、ヤジれない、という状況になる。


共謀罪のように、言葉の意味、捉え方が大きなポイントになるのはわかるが、あえて微に入り細を穿ち、つめてゆくほど、国民は自民も民進も何を言っているのだということになってしまう。 例もあまり平易にしすぎず、また極論のつきつめによるリアリティーのない例になってしまわない方がいいと思う。 


安倍政権は本当にいい加減にこの法案を出してきている。外国の条約に批准するため。
オリンピックのセキュリティーのため。テロの防止のため。そういえば国民は納得するとして、かなり矛盾する、いい加減な文言・論理も多用している。これを突かれれば、金田法務大臣の、意味のわからなおダラダラ答弁になり、岸田外務大臣ですら、非常に苦しいいいぬけに終始している。


国民はいい加減、安倍政権の毎度毎度のやり口に懲りるべきだ。



PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ